笑気の禁忌
「前期の中間、範囲は鼻下点(笑)」
- 喘息(舌鼓沈下ではなく、気道収縮!)【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
- 気胸【←閉鎖腔から禁忌】
- 中耳炎【←閉鎖腔から禁忌】
- 鼻閉
- 過換気症候群【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
- てんかん【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
MCVは小球性貧血か大球性貧血かを見分けれる値です。
で計算できます。
正常値はだいたい、
なので、
になります。
(正常値はMCV=80〜100fL)
鉄が欠乏すると赤血球が小さくなります。
そうするとヘマトクリット値が小さくなり、
MCVが80以下になります。
また、巨赤芽球性貧血になると、
ヘマトクリットは大きくなりますが、
赤血球数が小さくなるので、
MCVが100以上になります。
石けんには2種類ありますね、普通石けんと逆性石けんです。
後者は消毒剤として、歯科医師国家試験的にはきちんとどの微生物に有効なのか、粘膜に使えるのか、など記憶して置かなければなりません。
ただ、覚えるのではなく、それぞれどんな特徴を持ったものなのか、簡単に知っておくと記憶の定着が良いです。
一般的に石けんと言えば、油脂から作られた
界面活性剤(主に脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)で
油汚れを落としたり、細菌の細胞膜を破壊したりする。
洗浄力が強い!けど殺菌力はすごく弱い。
シャンプーで洗うと、汚れが落ちるが、
髪の毛が陰イオンに帯電するので、ごわついたりする
そこで逆性石けん(リンス)を使うと、陽イオンにより、
中和できてサラサラになる。
逆性石鹸は界面活性作用が低いため、洗浄力では劣るものの、強力な殺菌作用を持つ。
細菌表面は陰イオンにチャージしてるので、逆性石けん(陽イオン)がくっついて殺菌できる。
しかもその殺菌能力に持続性がある。
殺菌力は強力だが、洗浄力がないので、汚れを落とすことはできない。
=塩化ベンゼトニウム
=ヂアミトール、ネオステリングリーン(粘膜OK)
また、似たものとして、同レベルの消毒薬にクロルヘキシジンもありましたね。
こちらは粘膜使用がダメなので、きちんと違いを把握しておきましょう。
商品名と一緒に覚えておくと、実習でやっていたことと紐付けられ感覚的に理解できます。
=コンクール、マスキン(含嗽のみOK、日本では粘膜NG、歯周ポケット消毒NG)
多剤耐性菌の機序、よく聞かれますよね。
超有名なMRSA、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)をめぐる耐性獲得の歴史をおいます。
1.普通の黄色ブドウ球菌(ペニシリンを投与するとPBP(=細胞壁作るための酵素)が無効になり、細胞壁が作れない)
↓
2.ペニシリン耐性 黄色ブドウ球菌(菌がペニシリナーゼを産生して、ペニシリンを分解。PBPで壁作れる)
↓
3.メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌|MRSA(PBP2’を産生して抗菌薬お手上げ。PBP2”で壁作れる)
↓
4.バンコマイシン耐性 黄色ブドウ球菌(MRSAの特効薬だったバンコマイシンにも耐性菌ができてしまった!!)
現在は、4のバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌が局所的にでているだけですので、世界的に普及しておらずなんとかなっているらしいです。もし4が一般化した場合、人類はまた次に抗菌薬を見つけ出さなければなりません。そしてそれも濫用により、すぐ耐性菌ができてしまうでしょう。
現実的には上記を完全に守るのは、難しいんですが、一応理想的な使い方は知っておく必要があります。
–
この他に有名な多剤耐性菌としては緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)がいます。
これは、薬物を菌体外に排出するトランスポーターをつくることで、抗菌薬に対する耐性をつけます。
硫黄:硫黄含有貴金属プライマー
ばばあ:VBATDT
待つ6時まで:MTU-6
10時までだった:10-MDDT
(ババアは温泉にいってたんでしょうねー)
発生はまず、内胚葉がベースになる。「人体は、パイプである」って、すごい面白い表現があって。考えると本当に、口から肛門まで、つまり消化から排泄までのパイプで中空なんです。パイプがいわゆる「内臓系」で、パイプの中は人体の「外」とされています。口から食物をいれて、消化し、エネルギーを得、その搾りかすを排泄する。原始的な生物の形態はそこからはじまります。パイプだけでは、食べ物が来るのをずっと待っているしかないので、ここでさらに次の段階があるわけです。
次に進化するのは、
石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤を覚える必要がありますよね。いつも、ただの暗記になってしまって、どれだっけ?って覚えてから数カ月後に忘れてしまっています。ここでは、こじけ的に理由をつけて、暗記しなくてもその物質が硬化を促進させるのか、遅延させるのか、わかるような、簡単な見分け方を説明したいと思います。
放射線の単位のゴロの紹介です。
クール(C/kg)なショウ(照射線量)で
グレイ(Gy)が九州(吸収線量)を通過すると熱(熱量)かったので、
どうか(等価線量)事故(実効線量)しないように
シートベルト(Sv)をしてください。
他に、
放射能=Bq
放射線のエネルギー=eV
がありますが、これらはすぐ思い出せるので、ゴロには含まれていません。
酸化還元電位、って細菌学ででてきますが、よくわかりませんよね?言葉とそれを示す現象との関連が遠すぎて、言葉の意味がわからないというか。
「酸化還元電位が高い=好気性菌?嫌気性菌?が生育しやすい?」
いつもどっちだっけ?って迷ってしまって、いつまでも覚えることができませんでした。
国試でも以下のように出題されています。
109-C089
成熟プラークで表層部に比べた深層部の特徴はどれか。
2つ選べ。a pHが高い
b 緩衝能が高い
c 代謝産物が多い
d 嫌気性菌が少ない
e 酸化還元電位が低い正答 ce
eの選択肢、深層部では酸素は少なそうだから嫌気性菌に適した環境である、というところまではいけると思います。
それが、酸化還元電位が高いのか、低いのか、それをしっかりと覚えておくことが必要です。
私は以下のようにまとめています。
歯科医師国家試験的に歯が早めに抜けてしまう「早期脱落」を引き起こす疾患があります。
過去問的に以下の3疾患は要注意ですので正確に覚えましょう。
・低フォスファターゼ症候群
・down症候群
・パピヨン・ルフェーブル症候群
今回はこの問題です。
106-A129
象牙質う蝕病巣の表層から深部への特徴で正しい組み合わせはどれか。
1つ選べ。表層 →→→→深部
a 軟化 – 細菌侵入 – 着色
b 軟化 – 着色 – 細菌侵入
c 着色 – 細菌侵入 – 軟化
d 着色 – 軟化 – 細菌侵入
e 細菌侵入- 軟化 – 着色
f 細菌侵入 – 着色 – 軟化正答 f
当たり前すぎるけど、この問題、よく読まないと、そしてきちんと理解していないと解けない問題です。よく理解せずに解いて、数カ月後解いてまた間違ってというのを何度か繰り返した因縁の問題です。
この問題では「歯がう蝕になっていく順序」を聞かれています。
それは「軟化」→「着色」→「細菌侵入」です。
1.
まず最初に「軟化」が起きます。これは、細菌由来の酸(H+)によって緻密な歯のヒドロキシアパタイトが溶かされていくということです。全てはこの変化から始まります。
2.
次の段階で「着色」が起きます。これは緻密な構造だったアパタイトが崩れ始め少しの隙間ができ、そこに着色物質が入り込んでいくことでおきます。まだこの段階では細菌が入っていけるような間隙はできていません。そして、着色物質は酸(H+)よりも大きく、十分に構造が破壊されてから出ないと歯質にはいっていくことができません。
起きます。
3.
そして最後に「細菌感染」です。酸によって、歯質が十分に破壊され、大きな隙間ができた時に、初めて大きな細菌が侵入していきます。細菌は着色物質よりも大きく、これが入っていけるということは、歯質の破壊の程度は大きく、ここにはう蝕検知液でさえも十分に侵入できるので、濃く染まります。保存不可能な部分と判断され、削って取り除く部分として判断されます。
サイズの大きさのイメージを描いておくとよいかもしれません。軟化→着色→細菌感染の順番でおきるのは単純に、物質の大きさが小さいか大きいかで順序が決まっていると考えてよいと思います。歯質の中に入っていくわけですから、小さほうが先に入っていってその症状を示すようになるのはうなずけます。(う触原性細菌はStreptococcusなどレンサ球菌が多いですが、ここではイメージしやすいような菌の姿を描いています。)
ついでにですが、上記の「軟化」「着色」「細菌感染」でどこまで削ればよいのかわかりますか?
また、う蝕検知液を使った場合にどこまでがどのように染まるのか理解していますか?
私は下の図のようにまとめています。
穿通、穿下、穿孔、穿刺の違い
「穿」という漢字、よく見るけど馴染みが薄いです。
いずれも理解しなければいけないですが、それぞれどんな意味か説明できますか?
それぞれ主に使用されるシチュエーションを頭に思いうかべられますか?
急性う蝕と慢性う蝕の違いで出てくるのが、
急性=穿通性慢性=穿下性
という表現です。
いつもどっちがどっち?かわからなくなります。
私は以下のようにまとめています。
歯磨き法についてです。
歯磨き法は以下の2つに分類して覚えましょう
臨床的にはおそらく最初に紹介する4つ、すなわち、スクラビング法、バス法、フォーンズ法、IVM法ぐらいしか指導することはないはずですが、なぜか歯科医師国家試験では以下の全てが問われる可能性があります。
整理しましょう。
おすすめは、一度自分でも図を書いてみることです。
それから自分で歯ブラシをあててみる。
さらに定着をあげたければ、すべての方法を友達と相互に教え合うのがよいです。
109回国家試験では、以下のように出題されました。
109A-54
63 歳の女性。下顎前歯の歯間部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
口腔内写真 別冊No. 7 を別に示す。プラークを除去するブラッシング法に加えて、歯肉のマッサージを行う場合に適 切なのはどれか。
1つ選べ。a バス法
b ローリング法
c スティルマン法
d チャーターズ法
e スティルマン改良法
正答 (削除問題)
正答は発表されていませんが、d だったような気がします。
チャーターズ法が正答になるなんて!恐ろしいですね。
全てのみがき方のゴールデンスタンダード。基本中の基本です。
多くの人は下に紹介する横磨き法をしていますが、
正しく効率的に歯垢を落とすには小刻みに揺らす!だけでいいのです。
唇側は歯面に対して90度直角にあて、舌側は45度であてます。
成人になってう蝕のリスクが減りますが、歯周病のリスクがあがります。
歯周病に対するゴールデンスタンダードがバス法です。
こちらも大きく動かすのではなく、小刻みに揺らします。
一番意識することは「歯肉溝に毛先をいれる」ということです。
歯周病の基準は歯周ポケットが4mm以上ですが、その根拠は、
この方法でもってしても、3mm程度の深さしか歯肉溝に入れることができないからです。
歯肉溝・ポケットを以下に清潔な状態に保つかが、歯周病においては非常に重要なポイントです。
スクラビング法とバス法はyoutubeでよく見てみましょう。
歯科医師になったときにも教える機会があるかもしれません。
しっかり理解しましょう。
https://www.youtube.com/watch?v=u_e2HSSveZ4
こちらは子供のための磨き方です。
器用じゃない人に、大雑把に7割ぐらい磨ければいいかな、というぐらいのテンションです。
子供はフォーンズ法で磨いた後には親にスクラビング法で仕上げ磨きをしてもらうことが望ましいです。
叢生の人のための磨き方です。
歯がガタガタならんでいると、歯ブラシを横に当てていても歯面全てを磨けません。
よって、本当に面倒なんですが、縦に当てて、1歯ずつ磨いていきます。
叢生の部分だけでいいんですよ。
普通に当たる部部分はスクラビング法、バス法で磨いていきます。
歯医者で指導されていない人は、殆ど、この横磨きで磨いていると思います。
日本では8-9割以上の人がこの磨き方なのではないでしょうか。
歯科医学的には全然だめな磨き方とされています。
横磨きとスクラビング法がどのように違うのか。
実際に自分で確かめてみましょう。
実際にはほとんどやらないであろう、以下の方法を、何かの儀式のように覚えなければなりません。
ただ、下から回転してかき上げるだけです。
圧迫振動はしません。
スティルマン改良法(振動圧迫+ローリング)
改良じゃないただの「スティルマン法」は後半のローリング部分がないだけです。
タダのスティルマン法=圧迫振動させて、その後、下から回しながら書き出します。(ローリング)
改良じゃないただの「スティルマン法」は後半のローリング部分がないだけです。
ただのスティルマン法の毛先が逆なだけです。歯肉に毛先が当たらなそうなので、少し優しい磨き方なのかなと思います。
歯間ブラシが無かった頃?の磨き方。人力歯冠ブラシ、みたいな方法です。
ゴッドリーブが垂直じゃなく毛先を上に向けた形。スティルマンとチャーターズの関係を、ゴッド・リー部とつまようじ法みたいにとらえると良いかもしれません。
育成医療と更生医療と養育医療と療育医療、の違いを説明できますか?
今回はこの問題の解説です。
(2016年6月 現在)
98-A103(改)
口蓋裂手術を受けた6歳女児の親から「歯並びの治療費が安くなる制度について教えてほしい」という相談があった。
該当する制度はどれか。1つ選べ。a 育成医療
b 更生医療
c 養育医療
d 療育医療
e 保健医療正答 a
ここらへん、すごくややこしいですよね。まとめると以下のようになります。
育成医療=18歳以下の身体障害者=障害者総合支援法
更生医療=18歳以上の身体障害者=障害者総合支援法
養育医療=未熟児=母子保健法
療育医療=結核児=児童福祉法
療育手帳=知的障害者=療育手帳制度についてby厚生省
(療育手帳は知的障害者福祉法にはのっていない!)
私は以下のように覚えています。
今回は、口腔内エックス線装置の管電流と管電圧について簡単な覚え方を説明します。
歯科医師国家試験では過去に以下のように出題されています。
103-A10
口腔内エックス線装置の管電流はどれか?1つ選べa 10μA
b 100μA
c 1mA
d 10mA
e 100mA正答 d
105A-13
歯科用X線装置の管電圧はどれか。1つ選べa 60-70V
b 600-700V
c 6-7kV
d 60-7okV
e 600-700kV正答 d
覚え方は簡単です。家庭用のコードのW(ワット数)を基準に考えると非常にわかりやすいです。
すなわち、、、家庭用のコンセントは100Vで1500Wまで使えます。つまり15Aの電流まで使えます。
ドライヤーとかレンジは1000-1500Wぐらい使ってしまいますよね。
つまり、
です。
レントゲン装置も同じ1500Wを基準に考えます。
(本当は違っていると思いますが覚えやすいので、こじつけています)
X線を発生させるために、大量の電子をターゲット(焦点)にぶつけたいため、
瞬間的に強力な電圧をかけてます。
家庭用の約1000倍です。
この昇圧をしているのは装置内の「トランス」です。
ただ1500Wは変わらないので、A(アンペア)は1/1000になります。
つまり、
です。
家庭用は、100V × 15A = 1500W
歯科用は、100kV × 15mA = 1500W
と覚えておくと大体の単位を覚えておくことができます。
実際には、デンタルx線は、
60-70Kv、10mA
あたりですが、忘れやすいため、私は上記のように記憶しています。
検査基準値の性差について考えたいと思います。109回の歯科医師国家試験でこのような問題がでました。
109-A121
成人の血液検査で基準値に性差がないのはどれか。 1つ選べ。a 血清鉄
b 赤血球
c 白血球
d ヘモグロビン
e 血清クレアチニン
解答 c
以下のようにまとめると覚えやすいかもしれません。
男女の赤血球の数の差は赤血球の産生を促進するホルモンであるエリスロポイエチンの分泌量に差があるからと言われています。男性の方が女性より筋肉の量は明らかに多いのでより多くの血液を必要とする感じでしょうか。加えて、月経よる出血などもあり、平均するとやはり鉄を含めた、赤血球系のものは女性が少ない値を示して性差がでてきます。
一方、白血球と血小板の産生にはホルモンは関与していません。白血球は体内に細菌やウィルスが入ってきたことがトリガーとなって増殖するので体調の影響の方が大きいでしょう。血小板はつねに一定量、産生されます。止血のための細胞ですので男女により差がある必要はないのでしょう。
国家試験突破のためには様々な検査値・正常値を覚えなければいけません。
109回の国家試験ではなんと「性差のない検査値はどれか?」なんて聞かれました。
検査値、性差まで覚えるに至っていませんが、基本的な数値は把握しています。
僕の場合は、ネット上でゴロなど集めたり、自分で考えたりして、
以下に記載したように覚えています。
前回が血漿タンパクについての話だったので、それに関連して、今回は血漿タンパクが関わる薬物相互作用についてです。
薬物相互作用は、薬物動態のそれぞれの過程、つまり、「吸収」「分布」「代謝」「排出」で分けて考えるとわかりやすいです。
今回はその内の「分布」に関するもの。
血中のクロネコヤマトである、血漿タンパク=主にアルブミンが、加齢に伴い少なくなっていきます。荷物=薬物を同じ量だけ飲んでいると、アルブミンをめぐって、競合が発生し、アルブミンと結合できなくなった薬は、そのまま効果を発揮してしまうので、単体で飲んだ場合よりもすごく効きすぎてしまって困ったことが起きてしまします。
薬物相互作用の問題です。薬は血中を移動する時、ほぼほぼ個人では移動できません。
血漿中のタンパク質を乗り物として使って移動します。「アルブミン」はいわば、
血液の中のクロネコヤマトなのです。
アルブミン自体は塩基性で、ワルファリンなど酸性のお薬と結合し、運びます。
また、酸性の乗り物の代表に「α-1酸性糖タンパク質」があります。
これは、リドカインなど塩基性の薬物と結合し、これらを運びます。
酸性薬物の乗り物は、「アルブミン=塩基性」。
塩基性薬物の乗り物は「α1酸性糖タンパク質=酸性」です。
ちなみにアルブミンの正常値は4-5g/dlというのも覚えるべき項目です。
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