石けんには2種類ありますね、普通石けんと逆性石けんです。
後者は消毒剤として、歯科医師国家試験的にはきちんとどの微生物に有効なのか、粘膜に使えるのか、など記憶して置かなければなりません。

ただ、覚えるのではなく、それぞれどんな特徴を持ったものなのか、簡単に知っておくと記憶の定着が良いです。

「普通石けんと逆性石けん」は「シャンプーとリンス」の関係

普通石けん=陰イオン界面活性剤

一般的に石けんと言えば、油脂から作られた
界面活性剤(主に脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)で
油汚れを落としたり、細菌の細胞膜を破壊したりする。
洗浄力が強い!けど殺菌力はすごく弱い。
シャンプーで洗うと、汚れが落ちるが、
髪の毛が陰イオンに帯電するので、ごわついたりする
そこで逆性石けん(リンス)を使うと、陽イオンにより、
中和できてサラサラになる。

逆性石けん=陽イオン界面活性剤

逆性石鹸は界面活性作用が低いため、洗浄力では劣るものの、強力な殺菌作用を持つ。
細菌表面は陰イオンにチャージしてるので、逆性石けん(陽イオン)がくっついて殺菌できる。
しかもその殺菌能力に持続性がある。
殺菌力は強力だが、洗浄力がないので、汚れを落とすことはできない。

 

覚えるべきこと

 

逆性石けん

塩化ベンゼトニウム
=ヂアミトール、ネオステリングリーン(粘膜OK

 

また、似たものとして、同レベルの消毒薬にクロルヘキシジンもありましたね。
こちらは粘膜使用がダメなので、きちんと違いを把握しておきましょう。
商品名と一緒に覚えておくと、実習でやっていたことと紐付けられ感覚的に理解できます。

グルコン酸クロルヘキシジン=CHX

=コンクール、マスキン(含嗽のみOK日本では粘膜NG、歯周ポケット消毒NG)