育成医療と更生医療と養育医療と療育医療、の違いを説明できますか?
今回はこの問題の解説です。
(2016年6月 現在)
98-A103(改)
口蓋裂手術を受けた6歳女児の親から「歯並びの治療費が安くなる制度について教えてほしい」という相談があった。
該当する制度はどれか。1つ選べ。a 育成医療
b 更生医療
c 養育医療
d 療育医療
e 保健医療正答 a
ここらへん、すごくややこしいですよね。まとめると以下のようになります。
育成医療=18歳以下の身体障害者=障害者総合支援法
更生医療=18歳以上の身体障害者=障害者総合支援法
養育医療=未熟児=母子保健法
療育医療=結核児=児童福祉法
療育手帳=知的障害者=療育手帳制度についてby厚生省
(療育手帳は知的障害者福祉法にはのっていない!)
私は以下のように覚えています。
育成・更生医療は身体障害者
育成と更生がセットと覚えて、
育成は、若い人を育てるから、18歳以下。
更生は、小さすぎると更生させれないので、18歳以上。
とか勝手にこじつけて
養育医療
未熟児が心配なので母は、お見舞いに「よう行く」
=未熟児養育医療
療育は結核や精神遅滞など特殊な感じなので、
他のを覚えておくと自然に忘れないです。
ちなみに
育成医療は2006年まで児童福祉法でした。
更生医療は2006年まで身体障害者福祉法でした。
上記2つは、現在、2013年に「障害者総合支援法」のもとで、
「自立支援医療」としてまとめられ、その中に、
「育成医療」「更生医療」「精神通院医療」の3本柱で組み直されました。
詳しくはこちらがわかりやすいです。
http://goo.gl/amM3EL
参考書はこちらでも紹介している通り、
公衆衛生がみえる、がよいでしょう。
1.公衆衛生がみえる ★★★
歯科系で売っている口腔保健学や予防歯科学、社会歯科学の教科書が軒並みわかりずらく、読んでいて眠くなってしまいます。困り果てていた頃、医科系のところを探るとありました。医科では有名な「病気がみえる」シリーズの「公衆衛生」の本です。
何より図やイラストがわかりやすいです。社会保障制度や国家予算、介護制度など結構覚えること多く、複雑で頭がこんがらがってしまうところこの本では、図や割りきった説明でとりあえずの要点を理解することが出来ます。一から読み進めるのではなく「あれってどんな法律だっけ?」みたいな時に辞書的に開いて使っています。
まずこの本にのっているものはこちらで勉強して、歯科系に特化した口腔清掃指標だったり、フッ化物だったりは載っていないので、そのあたりはは授業プリントや正書で補って使っています。