酸化還元電位について

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酸化還元電位=高いのは好気性?嫌気性?

酸化還元電位、って細菌学ででてきますが、よくわかりませんよね?言葉とそれを示す現象との関連が遠すぎて、言葉の意味がわからないというか。
「酸化還元電位が高い=好気性菌?嫌気性菌?が生育しやすい?」
いつもどっちだっけ?って迷ってしまって、いつまでも覚えることができませんでした。
国試でも以下のように出題されています。

109-C089
成熟プラークで表層部に比べた深層部の特徴はどれか。
2つ選べ。

a pHが高い
b 緩衝能が高い
c 代謝産物が多い
d 嫌気性菌が少ない
e 酸化還元電位が低い

正答 ce

eの選択肢、深層部では酸素は少なそうだから嫌気性菌に適した環境である、というところまではいけると思います。
それが、酸化還元電位が高いのか、低いのか、それをしっかりと覚えておくことが必要です。

私は以下のようにまとめています。

 

 

酸化還元電位が高い=酸化体(O2)が多い=好気性が高い
酸化還元電位が低い=酸化体(O2)が少ない=嫌気性が高い

 

「酸=酸」

と覚えていて、

酸化還元電位と酸素の量が比例する

と覚えています。
図にすると以下のようになります。

 
実は、酸化還元電位はネルンストの式から紐解くと根っこから理解できるのですが、歯科医師国家試験はそこまでは問われません。酸化還元電位が高い時にどうなんだ、というところを理解できてればよいので、まずはここの帯をしっかり閉めておきましょう。

酸化還元電位と好気性

 
酸化還元電位が高い時にどの種類の微生物が生育しやすいかということは上の図のように分布しています。
きれいに酸化還元電位と連動して、好気性〜通性嫌気性〜偏性嫌気性、まで並んでいることがわかります。

 

参考書

微生物学について、大学で教科書に指定された口腔細菌学の本ではきちんと理解することができませんでした。
以下の本は細菌学、微生物学のベーシックな部分、すごくわかりやすく書いてあります。
苦手なヒトはまずはこれを読むといい感じで細菌学の基礎をさらえると思います。

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