歯の異常結節などまとめました。
歯の解剖は、必修領域です。細かいところ、とにかく暗記物になってしまうのですが、僕は何度かイラストを書いて覚えるようにしています。
色など塗りながらわかりやすく自分で描くことで、頭への定着力があがります。
必修なので、ちょっとやりすぎな感じですが、少し深めに掘ってます。
カラベリー結節とプロトスタイリッドは一番大きい咬頭についている
カラベリー結節は上顎6番の一番大きな咬頭、近心舌側咬頭についています。
プロトスタイリッドは下顎6番の一番大きな咬頭、近心頬側咬頭についています。
いつも、あれ?どっちが上だっけ?ってなりますね。僕は
「[カ]と[プ]で[カ]のほうが50音で早いから上顎」
とおぼえています。
上顎6番の異常結節
カラベリ―以外は、上図のように、なります。
上顎4で有名な介在結節は6にもでき、名前を「プロトコヌーレ」と呼ぶようになります。プロトスタイリッドと似ているので注意しましょう。
メタコヌーレが、下に示す、斜走隆線とからんでくるので、あわせて覚えましょう。
上顎6の咬頭の名前
「プロパガンダ目指すヒトラー」
- プロトコーン
- パラコーン
- メタコーン
- ヒポコーン
咬頭に名前がついているのを知っていますか?咬頭の大きい順に描いています。近心舌側咬頭が一番大きいので、そのプロトコーンから、ぐるっと反時計回り、左回転するようになります。
下顎6の異常結節
こちらも異常結節を覚えましょう。プロトスタイリッドが有名ですが、第六咬頭、第七咬頭、もでてきます。
下顎6の咬頭の名前
「プロ目指すヒモ・ニート遠藤がヒップホップをリード」
- プロトコニード
- メタコニード
- ヒポコニード
- エントコニード
- ヒポコヌリード
こちらも一番大きな咬頭から順番なんですが、今度は「W」型に進みます。3と5の「ニード」、と「リード」の微妙な覚えづらい部分、しんどいです。歯の解剖学は覚えていて、辛くなってくるというか、無情になってきます。本当に修行感が強い領域です。
下顎6の屈曲隆線とは
下顎6には屈曲隆線があります。上顎6では、斜走隆線でしたね。こちらも確実に覚えておきましょう。
上顎4には横隆線
上顎4にあるのは横隆線です。そして、近心には介在結節ができやすことが有名です。
乳歯でとりあえず覚えるのは下顎D!
乳歯はとりあえず、下顎Dを覚えときましょう。
ボコっとふくらんでいるのが特徴的ですが、膨らんでいるところが近心頬側です。もし、イメージがあやふやな人は、この記事を読んでいる今、10回は上の図を書き写しましょう。超最頻出項目です。この膨らんでいるこのを「歯帯が発達」「臼歯結節」などど呼ぶことがあります。
下顎Dは近心に2つの構造物
- トリゴニード切痕=三錐切痕
- 遠心トリゴニード隆線=遠心三錐隆線(distal trigonid ridge)
この2つも重要ですね。トリゴニード=三錐の置き換えもしっかり押さえときましょう。どちらも近心にあります。名前に「遠心」が入っているんですが、近心にあります。「Dの重要な構造物は、2つとも近心にある」とおぼえましょう。
トリゴニード切痕は舌側から眺めた時、近心舌側咬頭と、近心辺縁隆線との間にある、深い溝です。ここはどういうわけかすごく深く切痕ができています。近心舌側咬頭と遠心舌側咬頭の間にも溝がありますが、これよりもずっと深いです。これが特徴的なので、「トリゴニード切痕」と名前をつけています。
遠心トリゴニード隆線は、近心にあるのに遠心と呼ぶ変なやつです。間違えやすいので、よく出題されているように思います。大学の定期テストでも、国家試験でも。
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大変分かりやすく勉強になりました。
ありがとうございます。
コメントありがとうございます!見ていただいて光栄です。今後ともよろしくお願いします。