「普通石けんと逆性石けん」は「シャンプーとリンス」の関係

石けんには2種類ありますね、普通石けんと逆性石けんです。
後者は消毒剤として、歯科医師国家試験的にはきちんとどの微生物に有効なのか、粘膜に使えるのか、など記憶して置かなければなりません。

ただ、覚えるのではなく、それぞれどんな特徴を持ったものなのか、簡単に知っておくと記憶の定着が良いです。

「普通石けんと逆性石けん」は「シャンプーとリンス」の関係

普通石けん=陰イオン界面活性剤

一般的に石けんと言えば、油脂から作られた
界面活性剤(主に脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)で
油汚れを落としたり、細菌の細胞膜を破壊したりする。
洗浄力が強い!けど殺菌力はすごく弱い。
シャンプーで洗うと、汚れが落ちるが、
髪の毛が陰イオンに帯電するので、ごわついたりする
そこで逆性石けん(リンス)を使うと、陽イオンにより、
中和できてサラサラになる。

逆性石けん=陽イオン界面活性剤

逆性石鹸は界面活性作用が低いため、洗浄力では劣るものの、強力な殺菌作用を持つ。
細菌表面は陰イオンにチャージしてるので、逆性石けん(陽イオン)がくっついて殺菌できる。
しかもその殺菌能力に持続性がある。
殺菌力は強力だが、洗浄力がないので、汚れを落とすことはできない。

 

覚えるべきこと

 

逆性石けん

塩化ベンゼトニウム
=ヂアミトール、ネオステリングリーン(粘膜OK

 

また、似たものとして、同レベルの消毒薬にクロルヘキシジンもありましたね。
こちらは粘膜使用がダメなので、きちんと違いを把握しておきましょう。
商品名と一緒に覚えておくと、実習でやっていたことと紐付けられ感覚的に理解できます。

グルコン酸クロルヘキシジン=CHX

=コンクール、マスキン(含嗽のみOK日本では粘膜NG、歯周ポケット消毒NG)

MCV(平均赤血球容積)

MCVは小球性貧血か大球性貧血かを見分けれる値です。

MCV=ヘマトクリット/赤血球数(10^6mm/dl) ×10

で計算できます。

正常値はだいたい、

ヘマトクリット50%
赤血球数:500万(5×10^6)

なので、

正常MCV=100

になります。
(正常値はMCV=80〜100fL)

小球性貧血の場合

鉄が欠乏すると赤血球が小さくなります。
そうするとヘマトクリット値が小さくなり、
MCVが80以下になります。

巨赤芽球性貧血の場合

また、巨赤芽球性貧血になると、
ヘマトクリットは大きくなりますが、
赤血球数が小さくなるので、
MCVが100以上になります。

MCV=ヘマトクリット/赤血球数
「ヘマして、赤っ恥」と覚えましょう。

笑気と静脈内鎮静法の禁忌、ゴロ

 

笑気の禁忌
「前期の中間、範囲は鼻下点(笑)」

  • 喘息(舌鼓沈下ではなく、気道収縮!)【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
  • 気胸【←閉鎖腔から禁忌】
  • 中耳炎【←閉鎖腔から禁忌】
  • 鼻閉
  • 過換気症候群【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
  • てんかん【←笑気による刺激誘発性から禁忌】

 

静脈内鎮静法の禁忌
「無力で顎ない肥満児が、緑の上で静かに眠ってる」

  • 重症筋無力症
  • 小下顎(←舌根沈下)
  • 著しい肥満(←舌根沈下)
  • 緑内障
  • 睡眠時無呼吸症候群(←舌根沈下)

どちらも禁忌

  • 妊婦
  • 精神発達遅滞

イオウ含有貴金属プライマーのゴロ

 

硫黄臭いババアを待つ、6時まで、10時までだった!

硫黄:硫黄含有貴金属プライマー
ばばあVBATDT
待つ6時まで:MTU-6
10時までだった10-MDDT

(ババアは温泉にいってたんでしょうねー)

多剤耐性菌の順番、歴史

多剤耐性菌の機序、よく聞かれますよね。
超有名なMRSA、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(Staphylococcus aureus)をめぐる耐性獲得の歴史をおいます。

1.普通の黄色ブドウ球菌(ペニシリンを投与するとPBP(=細胞壁作るための酵素)が無効になり、細胞壁が作れない)

2.ペニシリン耐性 黄色ブドウ球菌(菌がペニシリナーゼを産生して、ペニシリンを分解。PBPで壁作れる)

3.メチシリン耐性 黄色ブドウ球菌|MRSA(PBP2’を産生して抗菌薬お手上げ。PBP2”で壁作れる)

4.バンコマイシン耐性 黄色ブドウ球菌(MRSAの特効薬だったバンコマイシンにも耐性菌ができてしまった!!)

現在は、4のバンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌が局所的にでているだけですので、世界的に普及しておらずなんとかなっているらしいです。もし4が一般化した場合、人類はまた次に抗菌薬を見つけ出さなければなりません。そしてそれも濫用により、すぐ耐性菌ができてしまうでしょう。

  • 低世代の抗菌薬を使う(第三世代、第四世代セフェムとか、すぐ出すな!)
  • 狭いスペクトル(選択毒性の高い)抗菌薬を使う
  • 感受性試験の結果に基いて用いる。
  • 初回使用はまず3日。長くとも1週間以内にとどめる。

現実的には上記を完全に守るのは、難しいんですが、一応理想的な使い方は知っておく必要があります。

この他に有名な多剤耐性菌としては緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)がいます。
これは、薬物を菌体外に排出するトランスポーターをつくることで、抗菌薬に対する耐性をつけます

感染症の分類(1類〜5類)覚え方、ゴロ

感染症法

1類=えらくまともなペット

  • エボラ
  • ラッサ熱
  • クリミア・ゴンゴ出血熱
  • マールブルグ病
  • 痘瘡
  • 南米出血熱
  • ペスト

 

2類=じさぽけした鳥

  • ジフテリア
  • SARS
  • ポリオ(急性灰白髄炎)
  • 結核
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)/ 中東呼吸器症候群(MERS)
  • 鳥インフルエンザ

 

3類=パチンコでちょう(=O-157)咳

  • パラチフス
  • 腸チフス
  • コレラ
  • O-157(腸管出血性大腸菌)
  • 細菌性赤痢

 

4類=4月に日本で会える、間近
(生き物が媒介している病気)

  • 4類
  • ツツガムシ病
  • 日本脳炎
  • デング熱
  • A,E肝炎ウィルス
  • マラリア
  • ジカ熱

 

 

5類=あさご飯、家でぶどうと梅干し食べてクラクラ
(小児、性病、院内感染で日常的なもの)

  • あさ(麻疹)
  • ご(5類感染症)飯
  • い(インフルエンザ)
  • え(エイズ)
  • ぶどう(MRSA)と
  • 梅(梅毒)
  • 干(B肝)
  • し(C肝)食べて
  • クラクラ(クラミジア)

 

5類=はい!ABC、100までー!

  • インフルエンザ
  • AIDS
  • B肝
  • C肝
  • 百日咳
  • 麻しん
  • MRSA

公衆衛生がみえる 医療情報科学研究所 より(表を一部改変)

ポイント

  • 1類と2類:強制的に「入院」
  • 1類と2類と3類「就業制限」特に3類は食中毒などお腹壊し系なので重要
  • 1類と2類と3類と4類「対物措置」感染が疑われる場所やものを消毒したりします
  • 届け出は、基本的に1-5類全て必要(まず保健所→都道府県知事へ)
  • 1〜4類は診断後直ちに届け出が必要。5類は1週間後とか、翌週とかでよい
  • 「学校感染症の1類」は上記「感染症法の1類+2類(結核を除く)」である

 

衛生学おすすめの本

公衆衛生がみえる ★★★

医科では有名な「病気がみえる」シリーズの「公衆衛生」の本です。医科系の本は、全国で勉強している人の数も関わっている人も多いので、参考書なども質の高いものが多いです。公衆衛生、衛生学分野ではおそらくもっとも多くの学生によまれている本の1つでしょう。社会保障、医療保険、介護保険、感染症、食品系、疫学、医療法、健康増進法、廃棄物、環境問題、すべてこの一冊で片がつくと思います!

何より図やイラストがわかりやすいです。社会保障制度や国家予算、介護制度など結構覚えること多く、複雑で頭がこんがらがってしまうところこの本では、図や割りきった説明でとりあえずの要点を理解することが出来ます。一から読み進めるのではなく「あれってどんな法律だっけ?」みたいな時に辞書的に開いて使っています。

まずこの本にのっているものはこちらで勉強して、歯科系に特化した口腔清掃指標だったり、フッ化物だったりは載っていないので、そのあたりはは授業プリントや正書で補って使っています。

内胚葉、中胚葉、外胚葉

発生はまず、内胚葉がベースになる。「人体は、パイプである」って、すごい面白い表現があって。考えると本当に、口から肛門まで、つまり消化から排泄までのパイプで中空なんです。パイプがいわゆる「内臓系」で、パイプの中は人体の「外」とされています。口から食物をいれて、消化し、エネルギーを得、その搾りかすを排泄する。原始的な生物の形態はそこからはじまります。パイプだけでは、食べ物が来るのをずっと待っているしかないので、ここでさらに次の段階があるわけです。
次に進化するのは、


そのパイプについた手足などの、中胚葉です。筋肉と骨を中心とする中胚葉でもって、食物を外の世界から何とかして自分の口にもってくる。運動には栄養を効率的に回すことが必要ですから、血管系も中胚葉ということになります。運動して、食物を「取りに行く」ことは、筋肉と骨によってできるようになりました。
その次が、「外胚葉」です。皮膚と脳が主要な要素ですが、脳から派生する「目」や「神経系」ももちろん外胚葉です。複雑な動きをコントロールしたり、そもそもどうやったら効率的に食物を手に入れられるかなど思考もできるようになった。眼、耳、鼻や皮膚などから入る外界の情報を感覚し、脳にもっていって分析し、適切に行動を決定していく。まさに中枢の要です。
「神経堤」という第四の胚葉もありますが、これは、高度に発達した「外胚葉」を補助的にあとから補うような形で体中に散らばっていきます。末梢神経のシュワン細胞だったり、もともと神経の中継点であった副腎髄質(アドレナリンなど分泌)など要所要所に配置されていきます。脳が接する頭蓋の一部の骨や軟骨も神経堤で作られます。それらは、骨化の方法が「膜内骨化」です。中胚葉由来の骨は「軟骨内骨化」します。

歯科医師国家試験的には以下の構造の由来は覚えておきましょう。

 

内胚葉

胃腸管、気道、膀胱、尿道上皮、
鼓室、耳管上皮、
甲状腺上皮小体、肝臓、膵臓の実質、
顎下腺、舌下腺

中胚葉

筋肉、骨、
結合組織、心臓、血管、リンパ系
腎臓・生殖腺の導管(膀胱をのぞく)
脾臓、副腎皮質

外胚葉

中枢神経系、末梢神経系、眼、耳、鼻
皮膚、汗腺、乳腺、下垂体、エナメル芽細胞、
耳下腺

神経堤

象牙芽細胞セメント芽細胞
シュワン細胞、脳神経節、交感神経幹
副腎髄質、甲状腺C細胞、
メラノサイト

 

三胚葉

 

 

 

丸暗記しなくてよい!石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤の覚え方

石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤をいつも忘れてしまう。

石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤を覚える必要がありますよね。いつも、ただの暗記になってしまって、どれだっけ?って覚えてから数カ月後に忘れてしまっています。ここでは、こじけ的に理由をつけて、暗記しなくてもその物質が硬化を促進させるのか、遅延させるのか、わかるような、簡単な見分け方を説明したいと思います。

 

石膏の硬化反応

まずは、石膏の硬化反応を復習したいと思います。簡単にいうと、石膏の結晶が溶け出し、溶液内が、石膏のイオンで飽和してくると、なぜか、別の形として結晶としてでてくるんでしたね。結晶ができると、また、飽和じゃなくるので、さらに元の石膏が解けて、また過飽和になって、析出して、、、というのが永遠繰り返していくのが、石膏の硬化です。ポイントは、溶液内が石膏のイオン(カルシウムイオンと硫酸イオン)で、いっつも過飽和状態になってれば、加速度的に硬化が進んで行くことになります。

硬化の促進と遅延

簡単にいうと硬化促進剤は、イオンとして溶け出ていくものです。しかも、石膏のイオンにすごく似ているやつらです。これらが石膏イオンのようにふるまってどんどん溶液にとけていくことで、肝心の石膏のイオンが過飽和状態になりやすくしていきます。逆に硬化遅延剤は、大きい分子で邪魔になりそうなやつらです。

硬化促進剤

硬化促進剤は、遅延剤に比べて、かなり小さい分子で、イオンになる。しかも石膏(CaSO4)にイオンになった時サイズ感が似ている物が多いです。例えば硫酸カリウム(K2SO4)はカリウムイオンと硫酸イオンになるんですが、これらが擬似的にニセの石膏イオンとして振る舞うことで、石膏イオン(硫酸イオン+カルシウムイオン)が過飽和しやすくなり、どんどん硬化が進んでいきます。スラリー液は、そのまま飽和を助長させちゃうので、簡単ですね。

促進剤の例(名前から化学式簡単にかける):
  • 塩=塩化ナトリウム=NaCl
  • 硫酸カリウム=K2SO4(石膏は硫酸カルシウムなので似てますね)
  • スラリー液(石膏の粉を溶かした液です。硫酸カルシウムです)=石膏泥

 

硬化遅延剤

硬化遅延剤は、促進剤に比べて、かなり大きい分子です。化学式がごついやつらです。物理的に邪魔になったり、カルシウムイオンを消費したりして、硬化を遅くさせます。単純なイメージで、「邪魔になる」です。

遅延剤の例(大きな分子で化学式が書けない、、大きくて邪魔しそう):
  • ホウ砂=Na2B4O5(OH)4
  • クエン酸なんとか=C6H5O7(生化学のクエン酸回路でお馴染み、Cが6つもありますね!)
  • 血液(赤血球とかポルフィリン環あったり、結構ごついです)

 

歯科理工学、お薦めの一冊

歯科理工学は以下の本がすごくわかりやすいです。
読んだことない人はすぐ買って読むことをおすすめします。
説明が上手で、すごくイメージしやすいです。

 

他の本もこちらの記事で紹介しています。
http://www.kokushi.space/?p=10

放射線の単位の覚え方

放射線の単位のゴロの紹介です。

クールなショーで、グレイが九州を通過すると熱かったので、どうか事故しないようにシートベルトをしてください。

 

クール(C/kg)ショウ(照射線量)
グレイ(Gy)九州(吸収線量)を通過すると熱(熱量)かったので、
どうか(等価線量)事故(実効線量)しないように
シートベルト(Sv)をしてください。

他に、
放射能=Bq
放射線のエネルギー=eV

がありますが、これらはすぐ思い出せるので、ゴロには含まれていません。

酸化還元電位について

酸化還元電位=高いのは好気性?嫌気性?

酸化還元電位、って細菌学ででてきますが、よくわかりませんよね?言葉とそれを示す現象との関連が遠すぎて、言葉の意味がわからないというか。
「酸化還元電位が高い=好気性菌?嫌気性菌?が生育しやすい?」
いつもどっちだっけ?って迷ってしまって、いつまでも覚えることができませんでした。
国試でも以下のように出題されています。

109-C089
成熟プラークで表層部に比べた深層部の特徴はどれか。
2つ選べ。

a pHが高い
b 緩衝能が高い
c 代謝産物が多い
d 嫌気性菌が少ない
e 酸化還元電位が低い

正答 ce

eの選択肢、深層部では酸素は少なそうだから嫌気性菌に適した環境である、というところまではいけると思います。
それが、酸化還元電位が高いのか、低いのか、それをしっかりと覚えておくことが必要です。

私は以下のようにまとめています。

 

 

酸化還元電位が高い=酸化体(O2)が多い=好気性が高い
酸化還元電位が低い=酸化体(O2)が少ない=嫌気性が高い

 

「酸=酸」

と覚えていて、

酸化還元電位と酸素の量が比例する

と覚えています。
図にすると以下のようになります。

 
実は、酸化還元電位はネルンストの式から紐解くと根っこから理解できるのですが、歯科医師国家試験はそこまでは問われません。酸化還元電位が高い時にどうなんだ、というところを理解できてればよいので、まずはここの帯をしっかり閉めておきましょう。

酸化還元電位と好気性

 
酸化還元電位が高い時にどの種類の微生物が生育しやすいかということは上の図のように分布しています。
きれいに酸化還元電位と連動して、好気性〜通性嫌気性〜偏性嫌気性、まで並んでいることがわかります。

 

参考書

微生物学について、大学で教科書に指定された口腔細菌学の本ではきちんと理解することができませんでした。
以下の本は細菌学、微生物学のベーシックな部分、すごくわかりやすく書いてあります。
苦手なヒトはまずはこれを読むといい感じで細菌学の基礎をさらえると思います。

早期脱落3兄弟

歯科医師国家試験的に歯が早めに抜けてしまう「早期脱落」を引き起こす疾患があります。
過去問的に以下の3疾患は要注意ですので正確に覚えましょう。

【乳歯だけ早期脱落】

・低フォスファターゼ症候群

【永久歯だけ早期脱落】

・down症候群

【乳歯も永久も早期脱落】

・パピヨン・ルフェーブル症候群

実は、低フォスファターゼ症は永久歯も抜けるのですが、予後が悪く多くの場合、子供のうちに死んでしまいます。よって、成人期のデータに乏しく、乳歯での早期脱落の特徴が際立って説明されます。覚える時も、このような論理をしっていれば、「乳歯も永久歯も早期脱落」のところに含めて覚えても良いのですが、上記のように3本立てで覚えたほうが覚えやすいかもしれません。実際は以下のようになります。

 

【永久歯だけ早期脱落】

・down症候群

【乳歯も永久も早期脱落】

・パピヨン・ルフェーブル症候群
・低フォスファターゼ症候群(ただし予後不良で成人期のデータは少ない)

象牙質う蝕の層

う蝕象牙質と層

今回はこの問題です。

106-A129
象牙質う蝕病巣の表層から深部への特徴で正しい組み合わせはどれか。
1つ選べ。

表層 →→→→深部

a 軟化 – 細菌侵入 – 着色
b 軟化 – 着色 – 細菌侵入
c 着色 – 細菌侵入 – 軟化
d 着色 – 軟化 – 細菌侵入
e 細菌侵入- 軟化 – 着色
f 細菌侵入 – 着色 – 軟化

正答 f

う蝕の順序は「軟化」→「着色」→「細菌侵入」

当たり前すぎるけど、この問題、よく読まないと、そしてきちんと理解していないと解けない問題です。よく理解せずに解いて、数カ月後解いてまた間違ってというのを何度か繰り返した因縁の問題です。
この問題では「歯がう蝕になっていく順序」を聞かれています。
それは「軟化」→「着色」→「細菌侵入」です。

1.
まず最初に「軟化」が起きます。これは、細菌由来の酸(H+)によって緻密な歯のヒドロキシアパタイトが溶かされていくということです。全てはこの変化から始まります。
2.
次の段階で「着色」が起きます。これは緻密な構造だったアパタイトが崩れ始め少しの隙間ができ、そこに着色物質が入り込んでいくことでおきます。まだこの段階では細菌が入っていけるような間隙はできていません。そして、着色物質は酸(H+)よりも大きく、十分に構造が破壊されてから出ないと歯質にはいっていくことができません。
起きます。
3.
そして最後に「細菌感染」です。酸によって、歯質が十分に破壊され、大きな隙間ができた時に、初めて大きな細菌が侵入していきます。細菌は着色物質よりも大きく、これが入っていけるということは、歯質の破壊の程度は大きく、ここにはう蝕検知液でさえも十分に侵入できるので、濃く染まります。保存不可能な部分と判断され、削って取り除く部分として判断されます。

 

物質と細菌のサイズ

物質と細菌のサイズ

サイズの大きさのイメージを描いておくとよいかもしれません。軟化→着色→細菌感染の順番でおきるのは単純に、物質の大きさが小さいか大きいかで順序が決まっていると考えてよいと思います。歯質の中に入っていくわけですから、小さほうが先に入っていってその症状を示すようになるのはうなずけます。(う触原性細菌はStreptococcusなどレンサ球菌が多いですが、ここではイメージしやすいような菌の姿を描いています。)

どこまで削るのか。

ついでにですが、上記の「軟化」「着色」「細菌感染」でどこまで削ればよいのかわかりますか?
また、う蝕検知液を使った場合にどこまでがどのように染まるのか理解していますか?
私は下の図のようにまとめています。

 

う蝕象牙質と層
う蝕の層ですが、5つに分類するものを採用しています。
まずは大きな分類分けがあります。それは、う蝕の「第一層」「第二層」という分け方です。その境界は「感染しているか否か」、で分けます。
細菌感染層内混濁層の間が、う蝕「第一層」と「第二層」の境界となります。

これをみると、面白いのですが、正常な象牙質と病的な始まりの一番軽い「#5=外混濁層」の違いが、「硬いか軟らかいか」です。「#4=透明層」ですが、象牙質の加齢変化で透明象牙質とごっちゃになり、硬いイメージがありますが、比較的軟いです。硬さの曲線をみるとわかりますが、外側から内側(歯髄側)へ向けて、象牙質の硬さは固くなっていきますが、部分的に象牙質が脱灰されているので、健康な象牙質よりも「#4=透明層」は少し柔いです。
「透明層」は細菌感染やその分泌物などに対して反応性に結晶沈着し、象牙細管を塞いだものです。なので、歯質が詰まって入るのですが、健康な象牙質よりも軟い象牙質であるところに注意しましょう。

 

 

健常とう蝕時の象牙質の硬さ比較

健常(緑)、う蝕時(赤)の象牙質の硬さ比較

硬さの指標は上記の図を参考にしました。横軸の「E」エナメル象牙境「P」歯髄腔です。縦軸はヌープ硬さ。緑色の線が健常象牙質の硬さ、赤色の線がう蝕に犯された象牙質の硬さです。正常では外側から歯髄腔にいくについて少しずつ硬さが下がっていきます。う蝕になると、酸などの異物に対して反応性にそれらを防ごうと象牙細管を埋めて、固くなります。(「S=軟化開始部」より右側の一部)
そして「S=軟化開始部」と「D=着色の前縁」の間が軟化層で、ここは正常象牙質よりも軟らかいことがわかります。
(保存修復学 21 第四版, 田上 順次ほか, 永末書店, 2011 p54より引用)

う蝕の「透明層」は「少し軟い」です。
加齢変化の「透明象牙質」は「硬い」です。

そして、第三層=内混濁層も柔くて、う蝕検知液で薄ピンクに染まってしまうのですが、ここまでは削りません。
この層は、MI(ミニマルインターベンション)の考えができるまでは、「削るべき」とされていた層です。現在では、削るのではなく、フッ素塗布などによって再石灰化を試みるべき層です。
【参考】
ちなみに最近では、う蝕検知液の分子量を大きくすることで、確実に細菌が感染している部分のみ染色することが可能になってきており、臨床ではピンク色という概念がなくなりつつあります。(プロピレングリコール=分子量76からポリプロピレングリコール=分子量300への変更)ただし、国試的には、まだピンク色で染まる、というのが問われますので、昔の小さな分子量のう蝕検知液での出題が予想されます。

「軟い歯質」=「削る歯質」ではない
「感染歯質」=「削る歯質」である

臨床実習で、う蝕検知液を使わずに軟らかいところを徹底的に削って、それからCRなど修復処置に入る、というケースもいくつかみて、なんとなく歯質が軟いところは削るところ、というふうに判断してしまいがちですが、MI(ミニマルインターベンション)の立場からは感染の起きていない歯質は、再石灰化を目指すことが正解とされています。よって、削るのは、正確には「軟化象牙質」ではなく「感染象牙質」です。

う蝕検知液でどこまで削るか

明確に細菌が感染している歯質、つまり、第1層から削るのが正しいです。第一層ももちろん軟化象牙質ですが、それより奥の軟化象牙質は、感染がなければ=第二層であれば、削ってはいけません。削って良い部分=第一層はう蝕検知液で「濃いピンク」に染まります。第二層は「薄いピンク」or「そまらず」になります(色は商品によって色素の粒子の大きさでばらつきがあります)。

象牙質う蝕の層の名前とか順番、ちょっとややこしくて面倒ですが、一度きちんと整理すると案外忘れなくなります。これを機に教科書を含め、見なおしておきましょう。

 

【保存修復学】のお薦め参考書

1.保存修復学21

「医歯薬出版の保存修復学」と上の「保存修復学21」が2大巨塔ですが、僕は上にもリンク貼っってる「保存修復学21」をおすすめします。理由は写真が大きいからです。あとは診断や手技などのまとめからも21のシリーズのほうが、読んでいてわかりやすいです。
編集の質は「保存修復学21」のほうが良いと思います。歯内療法でも同じ構造で、医歯薬出版のものよりも、21シリーズのほうが僕はわかりやすいです。

2.カラーアトラスハンドブック 保存修復臨床ヒント集

あとは、写真をとにかく見て、知らない器具や処置の種類を減らすことです。
このカラーアトラスハンドブックシリーズは少し古いのですが、それでも基本的な処置に関してはかなりリアリティつかめるのでおすすめです。特に文章読むのが苦手で、、、という人は暇な時にパラパラめくっておくだけでも、すごくためになると思いますよ。

穿通、穿下、穿孔、穿刺の違い


穿通、穿下、穿孔、穿刺の違い

「穿」という漢字、よく見るけど馴染みが薄いです。

穿通
穿下
穿孔
穿刺

いずれも理解しなければいけないですが、それぞれどんな意味か説明できますか?
それぞれ主に使用されるシチュエーションを頭に思いうかべられますか?

 

穿通と穿下

 

急性う蝕慢性う蝕の違いで出てくるのが、
急性=穿通性慢性=穿下性
という表現です。
いつもどっちがどっち?かわからなくなります。
私は以下のようにまとめています。

 

 

full.jpeg

 

穿通は穴が開いてじてしまうので、歯髄腔まで穴が最短距離で繋がるイメージです。
穿下はそのう蝕病巣の真下で横に広がっていくイメージです。すぐ下で!と覚えましょう

【穿】という字は【せん】とよびます。
いずれも穴が空いたり、通り抜けたりするという意味の漢字です。

【穿】せん

  • 穴をうがつ。=穴をあける。
  • 筒状のものに物を通す。
  • 服を着る。
  • 通り抜ける。

 

髄室穿孔

歯内療法で、麻酔抜髄をする場合に、「髄室穿孔」という用語が出てきます。
抜髄の手続きを復習しましょう。

  1. 齲窩開拡・軟化象牙質除去
  2. 髄室穿孔
  3. 髄角除去・天蓋除去・髄室開拡
  4. 冠部歯髄除去
  5. 根管口フレアー形成
  6. 根管形成
  7. 化学的清掃
  8. 根管充填
  9. 仮封

・・・と続いていきます。

根尖孔の穿通

根尖孔にファイルで穴をあける時には「穿通」という言葉を使っています。
根尖部に膿瘍があるときには、ファイルで穿通して、排膿路の確保をします。

 

Ni-Tiファイルで最初に根管を穿通させる

Ni-Ti(ニッケルチタン)ロータリーファイルでは、拡大をする前に最初に細いKファイルを「穿通」させてからNi-Tiファイルに寄る根管処置を開始します。
これは、Ni-Ti(ニッケルチタン)ファイルが、狭い根管にハマってしまうとすぐ折れてしまうためです。Ni-Tiファイルの一番細い番手よりも少し太い15とか25ぐらいのKファイルで、一度根管を穿通させることで、Ni-Tiファイルが引っかからずに、安全に根管形成することができます。

 

 

 

穿下性骨吸収

また、「穿下性骨吸収」という言葉が、矯正ででてきます。
矯正力がかかる圧迫側で、その直下の歯槽骨で破骨細胞により骨吸収が起こることです。

 

穿下性骨吸収1

 

 

穿下性骨吸収2

 

穿下性骨吸収2

上の図で水色が歯槽骨、オレンジが象牙質(歯)です。圧迫を直接受ける側の歯根膜が矯正力により貧血帯になり、硝子様変性し、隣の充血している組織から肉芽組織が増殖し、その中のマクロファージが硝子様変性を貪食します。また、マクロファージは、充血帯から、そのまま歯槽骨側にも移動し、歯槽骨の「直接性骨吸収」を行います。また、貧血帯直下へも足を伸ばし、ここで「穿下性骨吸収」を行います。穿下性は直接性に比べて吸収の速度が遅いです。これで、歯が圧迫側へ移動し、牽引側では骨添加が起きます。

 

穿孔と穿刺

穿孔は、いわゆるパーフォレーションで、根管治療などの時にファイルで根に穴を開けてしまう時などに表現されます。
穿刺は、唾液腺腫瘍や大きな膿瘍などを調べるときに、注射をその液体が溜まっている箇所にさして内容物を採取します。これを穿刺吸引といいます。そのまま細胞診に使うときは穿刺吸引細胞診となります。。
さて、いかがでしょうか?

穿通|penetration
穿下|?
穿孔|perforation、drilling
穿刺|stab

のイメージはつきましたでしょうか?

歯磨き法

歯磨き法についてです。
歯磨き法は以下の2つに分類して覚えましょう

A|歯ブラシの先を使う方法|5つ
こちらは、「プラークを除去したい」という目的で考えられた磨き方です

B|歯ブラシの脇腹を使う|5つ
こちらは、主に「歯肉をマッサージしたい」という目的で考えられた磨き方です。

臨床的にはおそらく最初に紹介する4つ、すなわち、スクラビング法、バス法、フォーンズ法、IVM法ぐらいしか指導することはないはずですが、なぜか歯科医師国家試験では以下の全てが問われる可能性があります。
整理しましょう。
おすすめは、一度自分でも図を書いてみることです。
それから自分で歯ブラシをあててみる。
さらに定着をあげたければ、すべての方法を友達と相互に教え合うのがよいです。

109回国家試験では、以下のように出題されました。

109A-54
63 歳の女性。下顎前歯の歯間部歯肉の腫脹を主訴として来院した。
口腔内写真 別冊No. 7 を別に示す。プラークを除去するブラッシング法に加えて、歯肉のマッサージを行う場合に適 切なのはどれか。
1つ選べ。

a バス法
b ローリング法
c スティルマン法
d チャーターズ法
e スティルマン改良法

 

正答 (削除問題)

正答は発表されていませんが、d だったような気がします。
チャーターズ法が正答になるなんて!恐ろしいですね。

 

 

 

A|歯ブラシの先を使う=プラークを除去したい

 

1.スクラビング法

全てのみがき方のゴールデンスタンダード。基本中の基本です。
多くの人は下に紹介する横磨き法をしていますが、
正しく効率的に歯垢を落とすには小刻みに揺らす!だけでいいのです。
唇側は歯面に対して90度直角にあて、舌側は45度であてます。

スクラビング法

スクラビング法

 

 

2.バス法

成人になってう蝕のリスクが減りますが、歯周病のリスクがあがります。
歯周病に対するゴールデンスタンダードがバス法です。
こちらも大きく動かすのではなく、小刻みに揺らします。
一番意識することは「歯肉溝に毛先をいれる」ということです。
歯周病の基準は歯周ポケットが4mm以上ですが、その根拠は、
この方法でもってしても、3mm程度の深さしか歯肉溝に入れることができないからです。
歯肉溝・ポケットを以下に清潔な状態に保つかが、歯周病においては非常に重要なポイントです。

バス法

バス法

 

スクラビング法とバス法はyoutubeでよく見てみましょう。
歯科医師になったときにも教える機会があるかもしれません。
しっかり理解しましょう。


https://www.youtube.com/watch?v=u_e2HSSveZ4

 

3.フォーンズ法

こちらは子供のための磨き方です。
器用じゃない人に、大雑把に7割ぐらい磨ければいいかな、というぐらいのテンションです。
子供はフォーンズ法で磨いた後には親にスクラビング法で仕上げ磨きをしてもらうことが望ましいです。

フォーンズ法

フォーンズ法

 

4.一歯ずつの縦磨き法(IVM)

叢生の人のための磨き方です。
歯がガタガタならんでいると、歯ブラシを横に当てていても歯面全てを磨けません。
よって、本当に面倒なんですが、縦に当てて、1歯ずつ磨いていきます。
叢生の部分だけでいいんですよ。
普通に当たる部部分はスクラビング法、バス法で磨いていきます。

IVM

IVM

 

5.横磨き・縦磨き(ダメな磨き方)

歯医者で指導されていない人は、殆ど、この横磨きで磨いていると思います。
日本では8-9割以上の人がこの磨き方なのではないでしょうか。
歯科医学的には全然だめな磨き方とされています。
横磨きとスクラビング法がどのように違うのか。
実際に自分で確かめてみましょう。

横磨き

横磨き

 

 

B|歯ブラシの脇を使う=歯肉をマッサージしたい

実際にはほとんどやらないであろう、以下の方法を、何かの儀式のように覚えなければなりません。

1.ローリング法

ただ、下から回転してかき上げるだけです。
圧迫振動はしません。
スティルマン改良法(振動圧迫+ローリング)
改良じゃないただの「スティルマン法」は後半のローリング部分がないだけです。
タダのスティルマン法=圧迫振動させて、その後、下から回しながら書き出します。(ローリング)

スクリーンショット 2016-06-03 16.35.30

 

 

2.スティルマン改良法(振動圧迫+ローリング)

改良じゃないただの「スティルマン法」は後半のローリング部分がないだけです。

スティルマン改良法

スティルマン改良法

 

3.チャーターズ法

ただのスティルマン法の毛先が逆なだけです。歯肉に毛先が当たらなそうなので、少し優しい磨き方なのかなと思います。

チャーターズ

チャーターズ

 

 

4.ゴッドリーブの垂直法

歯間ブラシが無かった頃?の磨き方。人力歯冠ブラシ、みたいな方法です。

ゴッドリーブ

ゴッドリーブ

 

 

5.つまようじ法

ゴッドリーブが垂直じゃなく毛先を上に向けた形。スティルマンとチャーターズの関係を、ゴッド・リー部とつまようじ法みたいにとらえると良いかもしれません。

つまようじ法

つまようじ法

 

レントゲンの電圧と電流

今回は、口腔内エックス線装置の管電流と管電圧について簡単な覚え方を説明します。
歯科医師国家試験では過去に以下のように出題されています。

103-A10
口腔内エックス線装置の管電流はどれか?1つ選べ

a 10μA
b 100μA
c 1mA
d 10mA
e 100mA

正答 d

 

105A-13
歯科用X線装置の管電圧はどれか。1つ選べ

a 60-70V
b 600-700V
c 6-7kV
d 60-7okV
e 600-700kV

正答 d

 

 

家庭用の1500Wと同じ!と考える

覚え方は簡単です。家庭用のコードのW(ワット数)を基準に考えると非常にわかりやすいです。
すなわち、、、家庭用のコンセントは100Vで1500Wまで使えます。つまり15Aの電流まで使えます。
ドライヤーとかレンジは1000-1500Wぐらい使ってしまいますよね。
つまり、

【家庭用】100V ×   15A  = 1500W

です。

レントゲン装置も同じ1500Wを基準に考えます。
(本当は違っていると思いますが覚えやすいので、こじつけています)
X線を発生させるために、大量の電子をターゲット(焦点)にぶつけたいため、
瞬間的に強力な電圧をかけてます。
家庭用の約1000倍です。
この昇圧をしているのは装置内の「トランス」です。
ただ1500Wは変わらないので、A(アンペア)は1/1000になります。
つまり、

【歯科用】100kV × 15mA = 1500W

です。

家庭用は、100V × 15A = 1500W
歯科用は、100kV × 15mA = 1500W

と覚えておくと大体の単位を覚えておくことができます。
実際には、デンタルx線は、
60-70Kv、10mA
あたりですが、忘れやすいため、私は上記のように記憶しています。

未熟児 が心配なので母はお見舞いに「 よう行く 」-養育医療

育成医療と更生医療と養育医療と療育医療、の違いを説明できますか?
今回はこの問題の解説です。
(2016年6月 現在)

98-A103(改)
口蓋裂手術を受けた6歳女児の親から「歯並びの治療費が安くなる制度について教えてほしい」という相談があった。
該当する制度はどれか。1つ選べ。

a 育成医療
b 更生医療
c 養育医療
d 療育医療
e 保健医療

正答 a

 

ここらへん、すごくややこしいですよね。まとめると以下のようになります。

育成医療=18歳以下の身体障害者=障害者総合支援法
更生医療=18歳以上の身体障害者=障害者総合支援法
養育医療=未熟児=母子保健法
療育医療=結核児=児童福祉法
療育手帳=知的障害者=療育手帳制度についてby厚生省
(療育手帳は知的障害者福祉法にはのっていない!)

私は以下のように覚えています。

 

育成・更生医療は身体障害者

育成更生がセットと覚えて、
育成は、若い人をてるから、18歳以下。
更生は、小さすぎると更生させれないので、18歳以上。
とか勝手にこじつけて

養育医療

未熟児が心配なので母は、お見舞いに「よう行く」
=未熟児養育医療


療育
は結核や精神遅滞など特殊な感じなので、
他のを覚えておくと自然に忘れないです。

ちなみに
育成医療は2006年まで児童福祉法でした。
更生医療は2006年まで身体障害者福祉法でした。
上記2つは、現在、2013年に「障害者総合支援法」のもとで、
自立支援医療」としてまとめられ、その中に、
「育成医療」「更生医療」「精神通院医療」の3本柱で組み直されました。
詳しくはこちらがわかりやすいです。
http://goo.gl/amM3EL

参考書はこちらでも紹介している通り、
公衆衛生がみえる、がよいでしょう。

 

1.公衆衛生がみえる ★★★

歯科系で売っている口腔保健学や予防歯科学、社会歯科学の教科書が軒並みわかりずらく、読んでいて眠くなってしまいます。困り果てていた頃、医科系のところを探るとありました。医科では有名な「病気がみえる」シリーズの「公衆衛生」の本です。
何より図やイラストがわかりやすいです。社会保障制度や国家予算、介護制度など結構覚えること多く、複雑で頭がこんがらがってしまうところこの本では、図や割りきった説明でとりあえずの要点を理解することが出来ます。一から読み進めるのではなく「あれってどんな法律だっけ?」みたいな時に辞書的に開いて使っています。
まずこの本にのっているものはこちらで勉強して、歯科系に特化した口腔清掃指標だったり、フッ化物だったりは載っていないので、そのあたりはは授業プリントや正書で補って使っています。

 

検査基準値の性差

検査基準値の性差について考えたいと思います。109回の歯科医師国家試験でこのような問題がでました。

109-A121
成人の血液検査で基準値に性差がないのはどれか。 1つ選べ。

a 血清鉄
b 赤血球
c 白血球
d ヘモグロビン
e 血清クレアチニン

 

解答 c

以下のようにまとめると覚えやすいかもしれません。

 

性差のあるもの

1)男>女の検査値→「赤血球系」と「筋肉」が男が勝る

  • 赤血球系←エリスロポエチンの分泌量が女性は少ない
  • ←赤血球の中には鉄が入っているが、赤血球が少なければ鉄も少なくなる。女性は貧血になりやすい。
  • クレアチニン←筋肉での代謝産物。筋肉量は男が多いので、性差がでる

2)女>男の検査値→「脂肪系」と「赤沈」

  • HDLコレステロール←脂肪は女性のほうが多いですからね
  • 赤沈←「ニート最高!」男:2〜10、女3~15

 

 

性差のないもの

  • 白血球系(血小板も含む)←白血球は外敵との接触によって増殖したり減少しています。なので、性差はあまりありません。年齢ではすごく変化するけど。(スキャモンの曲線:免疫系は小学生で200%)

男女の赤血球の数の差は赤血球の産生を促進するホルモンであるエリスロポイエチンの分泌量に差があるからと言われています。男性の方が女性より筋肉の量は明らかに多いのでより多くの血液を必要とする感じでしょうか。加えて、月経よる出血などもあり、平均するとやはり鉄を含めた、赤血球系のものは女性が少ない値を示して性差がでてきます。
一方、白血球と血小板の産生にはホルモンは関与していません。白血球は体内に細菌やウィルスが入ってきたことがトリガーとなって増殖するので体調の影響の方が大きいでしょう。血小板はつねに一定量、産生されます。止血のための細胞ですので男女により差がある必要はないのでしょう。

歯学部生的、検査基準値の覚え方、ゴロ

国家試験突破のためには様々な検査値・正常値を覚えなければいけません。
109回の国家試験ではなんと「性差のない検査値はどれか?」なんて聞かれました。

検査値、性差まで覚えるに至っていませんが、基本的な数値は把握しています。
僕の場合は、ネット上でゴロなど集めたり、自分で考えたりして、
以下に記載したように覚えています。

 

特にこのサイトの方には、
https://pctrouble.net/network/wlan_channel.html
たくさん採用させてもらって本当に助かっています!
マジ天才!
(パクりすぎで、すいません。問題あればすぐ削除します。ご連絡ください。m(_ _)m)
やはり勉強の大原則「医科系と共通する部分は医科系の情報をまず掘ること」
は、ここでも当てはまりますね。

 

以下は自分が使っている検査正常値を覚えるためのゴロです。
歯科医師国家試験の出題基準をほぼほぼ網羅してします。
(いくつかないものもあります、ごめんなさい。)
それでは始めます。

 

☆赤血球(RBC)の基準値 |400万~500万/mm3
「赤字なら閉まれ!困れ!」

赤字→赤血球
閉まれ→400万/μl
困れ→500万/μl

 

☆血小板(Plt)の基準値| 15万~40万/μl
「決勝は行こう、島へ。」

決勝→血小板
行こう→15万/μl
島へ→40万/μl

 

☆白血球数(WBC)の基準値 |4000~9000/mm3
「白組は予選から苦戦」

白組→白血球
予選→4000/mm3
苦戦→9000/mm3

 

赤血球、白血球、血小板の3つは、位が1つずつ違っていると覚える。
つまり、

赤血球=100万の位

血小板=10万の位

白血球=1万の位(より少し少ない…)

 

「年収ー月収ー日給」とおぼえても良い

赤血球は年収:400〜500万
血小板は月収:15-40万
白血球は日給:4000〜9000

 

 

☆ヘモグロビン(Hb)の基準値| 14~18g/dl
「ヘモは石と岩でできている」

ヘモ→ヘモグロビン
→14g/dl
→18g/dl

☆ヘマトクリット(Ht)
だいたい50%以下ぐらい。
女性だと45%いかないぐらい。

赤血球系の検査値は男女で性差があります。
女性→貧血になりやすい、
というイメージで覚えています。
(女性の方、すいません。)
逆に白血球系、血小板などは性差ありません。

 

☆好酸球の基準値 |3%
「好3球」

3→3%

☆好塩基球の基準値| 1%
「一円玉」

→1%
→好塩基球

☆単球の基準値 |5%
「単語」

→単球
→5%

「SpO2」と「PaO2」はどちらも「100」近くが正常。
ただ、異常値が違う。下の限界の厳しさが違う。
SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度) 100〜96%が正常で、95%ですでに呼吸不全の疑い!
(テストで95点取れたら結構なものなのになー)

PaO2(動脈血酸素飽和度)
100〜80mmHgが正常。60%以下で呼吸不全!
(PaO2の方は大学の赤点の基準と同じぐらいですね。)

 

☆PaO2の基準値 |80mmHg~100mmHg
「パオパオはまる100%」

パオパオ→PaO2
はまる→80mmHg
100%→100mmHg

☆PaCO2の基準値 |35mmHg~45mmHg
「パコパコ産後に仕事する」


パコパコ
→PaCO2
産後→35mmHg
仕事→45mmHg

PaCO2の2倍がだいたいPaO2の値!と覚える!

 

☆赤沈の基準値 |男性2~10mm / 1時間、女性3〜15mm / 1時間
「ニート、最高!」

ニート→2〜10
最高→3〜15

 

☆総蛋白(TP)の基準値 |6.5~8.0g/dl
「トランポリンは向こうでやれ」

トランポリン→TP
向こう→6.5g/dl
やれ→8.0g/dl

 

☆アルブミン(Alb)の基準値 |4~5g/dl
「アルブミンおしっこ」

おしっこ→4〜5g/dl

低アルブミン血症の原因
・肝障害(肝臓がアルブミンを合成)
・糸球体の障害(尿への漏出)
・栄養障害がある

 

直接ビリルビン

  • 肝臓内のグルクロン酸抱合されたやつ。水溶性。黄色い。黄疸の原因
  • 正常値:0.4mg/L 以下

間接ビリルビン

  • 血中でアルブミンに結合しているもの。不溶性。
  • 正常値:0.8mg/L 以下

 

「ビビって、おしっこもらしたのが、間接的に親に知れる。」

直接ビリルビン(おしっこ)0.4mg/L 以下
間接ビリルビン(親)0.8mg/L 以下

 

 

☆血中尿素窒素(BUN)の正常値|8~20mg/dL
「ブンブンはにわ」

ブンブン→BUN
はにわ→8~20mg/dL
※尿素は蛋白質の代謝産物で、腎機能が低下すると体外に排泄されず、血中尿素窒素が上昇する。

☆血清クレアチニン(Cr)の基準値
「いい(1.1)おっぱい(0.8)をくれ(クレアチニン)」

→1.1mg/dL
→0.8mg/dL

【クレアチニンとは?】
クレアチニンは筋収縮に必要なクレアチンの代謝産物で、腎機能が低下すると体外に排泄されず、血清クレアチニンが上昇する。
ちなみに「クレアチンキナーゼ(CK or CPK)」という検査値もあってこちらは値は覚えなくてよい決まりになっていますが、クレアチニンとクレアチンキナーゼの違いは知っておく必要があります。 クレアチニンは化学式C4H7N3Oで表すことができる有機化合物ですが、クレアチンキナーゼ(CK)はリン酸化をおこなう酵素(タンパク質)です。

 

☆尿酸(UA)の基準値|7.0mg/dl以下
「尿酸内科(7以下)」

内科→ 7.0mg/dl以下

尿酸(Uric acid)の高値は痛風の原因 尿酸の結晶が関節に貯まる。
http://www.kounandai-clinic.net/image/gst_09.jpg
痛そう…

 

☆総コレステロール(T.chol)の基準値
「いつまで強まるコレステロール」

いつまで→120mg/dl~
強まる→240mg/dl

☆トリグリセリド(TG)の基準値| 50mg/dl~150mg/dl
「死亡は困る、一番困る。」

死亡→中性脂肪
こまる→50mg/dl~
一番困る→150mg/dl

☆HDLとLDLの基準値
「高い島で、低い一生。」

高い→HDL(高比重リポタンパクコレステロール)
→40mg/dl以上
低い→LDL(低比重リポタンパクコレステロール)
一生→140mg/dl未満

☆空腹時血糖の基準値| 70~110mg/dl
「セブンイレブン血糖値」

セブン→70mg/dl
イレブン→110mg/dl

TG、HDL、血圧、血糖値あたりは、 メタボ検診の基準値でもあるのですが、 異常の基準が少し違うので、非常にややこしいです。 あくまでメタボ判定なので、厳しめの判断基準になっているあたりややこしい。 メタボ検診は法律で定められているのできちんと覚えないとやばそうです。 (高齢者医療確保法—特定健康診査)僕は50 40 30 20 10 と覚えています。つまり、 150mg/dl以上=TG 異常 40mg/dl未満=HDL 異常 130mmHg以上=収縮期血圧 異常 (20は欠番で)85mmHg以上=拡張期血圧 異常 110mg/dl以上=血糖値 異常メタボ検診の値は厳密に覚えましょう。 あと、必須項目の腹囲(男:85cm 、女:90cm)も忘れずに。

 

☆ナトリウム(Na+)
「一緒(140mM)にな(Na)ろうね!」

 

☆カリウム(K+)
「死(4mM)刑(K)!」

 

☆血清カルシウム(Ca)の基準値
「歯ごとカルシウム」

歯ご→8.5 mg/dl~
→10.0 mg/dl

 

☆鉄(Fe)の基準値|男 70μg/dl〜、女 45μg/dl〜
「徹底的に、オナれ、シコれ」

徹底的(Fe)
オナれ→70μg/dl〜
シコれ→45μg/dl〜

 

↓ 検査値はこの本がおすすめです

薬物相互作用に関わる血漿タンパク

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アルブミンはクロネコヤマト宅急便

薬物相互作用の問題です。薬は血中を移動する時、ほぼほぼ個人では移動できません。
血漿中のタンパク質を乗り物として使って移動します。「アルブミン」はいわば、
血液の中のクロネコヤマトなのです。
アルブミン自体は塩基性で、ワルファリンなど酸性のお薬と結合し、運びます。
また、酸性の乗り物の代表に「α-1酸性糖タンパク質」があります。
これは、リドカインなど塩基性の薬物と結合し、これらを運びます。
酸性薬物の乗り物は、「アルブミン=塩基性」。
塩基性薬物の乗り物は「α1酸性糖タンパク質=酸性」です。

ちなみにアルブミンの正常値は4-5g/dlというのも覚えるべき項目です。

おすすめの参考書・基礎科目篇

お薦めの参考書を紹介していきます。今回は基礎科目篇。

私の場合、勉強の要は「わかりやすい本と出会うこと」です
決して頭が良い方ではないので、
勉強の最初の段階で難しい説明と出会うとギブアップしていまいます。
大学から買わされた教科書の半分ぐらいは表現が難しかったり
回りくどかったりで、あまり使えず、他の資料で勉強してきました。
記憶に残るのはやはり「絵」や「図」のイメージです。
どれだけわかりやすい「イメージ」に出会えるかが、
勝負だと思います。
一度イメージがつかめれば、その領域に関しては割とどの本でも
読めるようになると思います。
「細部」ではなく、「大づかみな」理解をすることが大きなポイントだと思います。
多くの本は細部の説明は詳しく書かれていますが、
大づかみな理解に関しては、あまり記されていないように感じます。
それらは、講義で話されるか、細部パーツから自分で組み立てていく必要があります。
つまり、最初の「これはこういうことなんだ」という「つかみ」を
得るために、「絵」や「図」のイメージが大きな仕事をしてくれます。
わかりやすい絵とであるために、これまで多くの本にあたってきました。
学生のブログをあたり、amazonの評価を読み、図書館になければ、他大学の図書館へいき、どうしてもないものは購入し、、、
使用した中で、役に立ったおすすめの参考書をまとめていきたいと思います。
まずは基礎教科から…

【解剖学】

解剖は、本が3種類必要だと思います。
A_シンプルなイラストで人体が表現された本
B_線画レベルで授業の板書のように解説してくれる本
C_人体解剖の実際写真のアトラス
表現の仕方の違いですが、いずれも実際のものから機能を理解する上で、
重要な3通りの表現だと思います。

1.グレイ解剖学 ★★★

医学部の学生プログでも軒並み評価が高い本です。色使いとイラストの簡略さが、秀逸で、どの筋がどの骨にどのようについているか、神経がどのように通っているか、など、かなり頭の中のイメージが描きやすくなります。
特に歯学部生に必須の鼻腔〜口腔〜咽喉頭部の表現がすごいわかりやすいです。ここだけでも図書館でコピーしておきましょう。
好みで、グレイ派、ネッター派、プロメテウス派に分かれますが、僕は断然グレイ派です。
しかも、現在!第3版では本を買うと無料でiPadやスマホでみれる電子書籍もついてきます。検索して一発でそのページに飛べるんです、ほんとにおあすすめです!!

2.プロメテウス、口腔・頭頸部編 ★★☆

 

よりイラストが写実的になって、実際の見え方に近いです。

グレイのような割り切りの良さは少し控えめですが、頭頸部に特化して編集されていますので、

通常載ってないようなアングルや細部の絵がみれます。あの部分ってどうなってるんだろう、って気になった時にはこれ開けばだいたい載ってて助けられました。

特に頭頸部や口腔領域に特化したものなので、医科はもちろん、歯科の勉強に最適化されています。歯科だと、頭頸部の血管や神経、筋肉、骨とちょっとマニアックなところが問われることがありますが、そこら辺も安心してカバーしてくれているすぐれものです。

 

3.イラスト解剖学 ★★★

分類で言うとBの授業の板書のようなイラストです。
名著中の名著。かなりわかりやすいです。
明快な説明とシンプルなイラストで、頭の中が一気に整理されます。
歯学部生にとっては詳しすぎるぐらい詳しいですが、
見ておいて損はないです。
パラパラみるだけでも「へーなるほどね」って何度も附に落ちます。
頭頸部は少し足りない部分もあるかもです。

4.臨床家のための口腔顎顔面解剖アトラス ★★☆

分類で言うとCの写真アトラスです。口腔領域中心の歯科のための解剖アトラスです。全身のアトラスももちろん実習試験のときなどは勉強していたのですが、CBT、国試となると、頭頸部のマニアになる必要があります。この本は、解剖はもちろん、その場所にかかわる臨床的な事柄も解説されていて、沢山のアングル違い、拡大率違い、層違いの写真が掲載されています。手術で傷つけそうな神経、有床義歯的なランドマークなど模式図でしかみたことない部分を実際の人体写真でみれます。結構多く、写真も大きい。貴重な本だと思います。

 

 

5.人体を3DのCGでグリグリ動かして見れるウェブサイト  ★★★

https://human.biodigital.com
すべて名称が英語なのが使いづらいですが、
タダでここまでみれるのは非常に助かります。
特に最初の頃は「蝶形骨って何?」みたいにイメージもちにくい
内側の部分にあるものなど、骨、筋肉を1つずつ消したり表示しながら、
好きな角度でみれるので、場合によっては
実際の人体解剖よりも構造が把握しやすい部分もあります。
日本語版で早くどこかが始めて欲しい。。。
データとしては重いので、パソコンで見るのが良いでしょう。

【組織学】

1.ROSS組織学 ★★☆

対象が全身のものですが、組織像が大きく、解説の量も適切だと思います。
結合組織あたりのイラストに助けられました。
生体内の細胞、組織の正常像は、この本でイメージつけておけば、
後の病理学でも役立ちますし、
CBTお得意の写真問題に十分対応できるようになると思います。

2.カラーアトラス 口腔組織発生学  ★★★

 

口腔領域の組織像となると、もうこの本に勝てるものはないと思います。

必要事項だけ、最大限大きくてクリアな写真と、端的な解説。

すぐ頭の中に正しいイメージが構築されていきます。

なぜかAmazonで取り扱いがなく(2015/3/6現在)購入が少し煩わしいところが難点。

http://www.shien.co.jp/act/d.do?id=4848

【生理学】

 

1.人体の正常構造と機能 ★★★★★★★

本当にすごい本だと思います。解剖、組織、生理、生化の各分野を横断して、人体の仕組みをわかりやす
最新の第三版では、同じ価格で電子書籍もついてくる!という超オトクな特典がついています。
これはもう買うしかないですね。電子書籍ならスマホやタブレットで文字検索して一発で見たいページに飛べますからね。もう参考書としては最強だと思います。
特に「絵」と「図」が秀逸で、イメージしにくいところをかなりわかりやすくシンプルな表現をしています。本当にこの本がなかったら、分野別でバラバラのままだった知識が沢山あり、その多くがこの本を読むことでまとめあげられました。
シンプルな言葉と絵で構成されているので、わかりやすい分、足りないところがありますが、まずはこれで大きな流れをつかむことが、非常に重要です。その後細かいところ、肉付けしていくのが効率的です。
基礎で言うなら、この本と「Essential細胞生物学」が2大名著だと思います。2万弱で少し買うのに躊躇しますが、マストバイ!のおすすめの一冊です!一度図書館で確認してみてください!

2.トートラ人体の構造と機能 ★★☆

上で紹介した「人体の正常構造と機能」と系統は似ていますが、こちらも解剖、組織、生理、生化など、統合的に理解していくのに役立ちます。やはり絵が綺麗で、シンプルでわかりやすい。同じことを2冊の本でみると理解がより立体的になってきます。外国語を2つぐらい習うと日本語の特徴がよりわかってくるのと類比的というか。図書館などにあれば、ぜひパラパラめくってみましょう。なるほど、そういうことだったのか、という頷きをできるだけ多く得ましょう。そしてそれらのページを後でフィードバックできるようにまとめていくのです。

3.基礎歯科生理学 医歯薬出版 ★☆☆

口腔生理学の教科書がいいのがありません。泣。授業とプリントとこの教科書あわせ技でなんとか、間に合わせた感じ。おそらく多くの人が教科書として買わされていると思います。全然、読んでて勉強なるので良いのですが、もっとわかりやすくいい本ができるとよいと思います。

【生化学】1.トコトンわかる図解 基礎生化学 by池田和正 ★★★

僕が2年生で生化学を学んでいるときに指定された教科書は「ストライヤー生化学」でした。呼んでも全く意味がわからず、その本では、授業の内容のフォローアップも出来ませんでした。そんな時、amazonで「生化学」を検索した時に異様に評価が高い本が本書でした。わらにもすがる思いで購入しましたが、本当にわかりやすい本で理解が一気に深まりました。内容は、所によって、歯学部生の覚えなければいけない範疇を超えて説明されていますが、スラスラ読めるので覚えるというより理解するのに非常によい本です。

 

2.亀田講義ナマ中継 生化学  ★★★

1.の本が、出てから数年、すごく良い本がでました。こちらはよりベーシックな内容をカバーしている印象がですが、やはりわかりやすいです。予備校の先生、さすがの説明のわかりやすさと例え。スラスラ読めてしまいます。きちんと通し読みせずとも一度流し読みして、気にかかる部分を拾い読みするだけでも価値があるかと。kindle版もでているので、是非一度開いてみて欲しい本です。

もちろんこれだけでは足りないので、授業プリントや正書で補足することは必要ですが。足がかりとして全体像とつかむ、基本的な理解を得る、には最高の一冊だと思います。

3.口腔生化学 医歯薬出版  ★★☆

全国の歯学部生が教科書として指定され、購入していると思います。医歯薬出版でだされているシリーズとしてはこの本は非常にわかりやすく文章としても読みやすい印象をうけます。国家試験に関連した、口腔領域に関連する生化学の知識には非常に有用な本だと思います。図や表もわかりやすいので、つまずいた時はまず、この本を開いて、当該部分を読むとすっきりする機会が多かったです。6年次の国試の勉強では必須アイテムです。読みまくりましょう。

 

【細胞生物学・分子生物学】

1.Essential 細胞生物学 ★★★★★★
生理学の参考書でとりあえあげた、「人体の正常構造と機能」と双璧をなす、非常に優れた参考書だと思います。こちらは世界中の生命科学を学ぶ学生が使用しているもので、質が本当に世界レベルで高いです。図も写真もきれいで、説明も非常にわかりやすく、原文と比較しても日本語の翻訳も非常に妥当なものに仕上がっていると思います。
既に持っている人がほとんどだと思いますが、このテキストに書かれていることが理解できるかどうかが生命科学の基礎を理解できているかの分水嶺(基準)となると思います。読んでいてよくわからないな、という人は理解が足りなかったり、そもそも勉強の積み上げ方が誤っていたりするかと思うので、急いで誰かに解説を求めにいくのが吉だと思います。

 

 

 

【歯科理工学】

2年生で最初に歯科理工学を学ぶ学生はまずこれを絶対に読むべきだと思います。歯科理工学の先生には大きく、歯科医師の先生と、そうではない理工学部の先生とがいるかと思いますが、やはり歯科の知識と結びつけてわかりやすく材料のことを紐つけて理解することがわかりやすいです。

この先生に授業を受けていたらどんなに歯科理工が楽に勉強できたか、、、この参考書を開いたときの率直な感想です。

まずはこの本で大まかなイメージ、全体像を掴んでから、微に入り細に入り、知識を肉付けしてくことが効率的な道筋だと思います。

さらなる知識の肉付けには、後述するスタンダード理科理工学が非常に有用です。

2.コア歯科理工学 ★★☆

こちらも歯科理工学の入門書としては秀逸です。文体は、「ライブ歯科理工学」よりは教科書然としていますが、図やグラフ、写真が多く、文章も初心者に易しく書かれているので、最初に歯科理工学を学ぶ人はこちらの本をまず開くのがよいと思います。ある程度知識がついてきて、国試の勉強を始める頃には、次に挙げている「スタンダード歯科理工学」をひもといていきましょう。

3.スタンダード歯科理工学 ★★★

歯科理工学は2,3年生で、授業があり、重点的にならうのですが、その時はこの教科書は、全然「使えない」教科書として位置づけてました。言い回しがわかりづらいし、いちいち細かすぎて、全体像がわかりずらいからです。しかし、4年の終わり、CBTの勉強を始めると、俄然この教科書のお世話になることが多く、かなりためになりました。この教科書をきちんと読むためには、臨床教科の知識が必要だと思います。いやむしろ、保存やクラブリ、有床を勉強した上で、この本を紐解くことでその真価が発揮されるように思います。病院実習で、使用する道具、物質で、よく説明がされず、みんななんとなく使っているものたち、、、、それらをしっかり組成や特徴から根こそぎ理解することが重要です。
ガッタパーチャの組成を知っていますか?シーラはどんな成分でできているか知っていますか?フワフワな理解なものに対して、きちんと細かく説明が書いてあり、臨床の教科の知識の定着度が上る感じでした。

【免疫学】

好きになる免疫学 ★★★★★★

歯学部生の免疫学にはこの本がベストです(断言)。特に歯学部生はそれほどシビアに免疫学の各論を知る必要は無いので、この本に書かれていること理解できれはほぼほぼ十分だと思います。

著者が若くして解説の天才で、イラストとわかりやすいストーリーでまるで面白いマンガを読んでいるように「免疫」について理解できます。特にCD4=ヘルパーT細胞はMHCクラス2とペア、CD8=キラーT細胞はMHCクラス1とペア、を4×2=8、8×1=8、と覚える、と整理しているあたり、素晴らしいと思います。ボディーブローのように何度も模試やテストで救われています。

高い本ではありませんし、すぐ簡単に読み終われるのでまだ読んでいない人は一読を是非ともおすすめします。

 

【薬理学】

ハーバード大学講義テキスト 臨床薬理学 ★★★★

この本がなければ複雑な薬理学を整理して理解することは不可能だったと思います。イラストがわかりやすくシンプルで薬や受容体との関係など直感的に掴めますし、文章・翻訳も自然な翻訳でぐいぐい読み進められます。アセチルコリン受容体とコリンエステラーゼやアドレナリン受容体など歯科でも必須のところをかなりわかりやすく説明されています。
僕はこれの第二版を持っていますが、それでも十分すぎる内容でした。最新のものはフルカラーになったということで、早速新しい物も頃合いを見計って手に入れたいと思っています。図書館にも置いてあると思うので。一度読まれてみてはいかがでしょうか。

 

 

【衛生学・口腔保健学・社会歯科学・その他法律系】

 

1.公衆衛生がみえる ★★★

歯科系で売っている口腔保健学や予防歯科学、社会歯科学の教科書が軒並みわかりずらく、読んでいて眠くなってしまいます。困り果てていた頃、医科系のところを探るとありました。医科では有名な「病気がみえる」シリーズの「公衆衛生」の本です。
何より図やイラストがわかりやすいです。社会保障制度や国家予算、介護制度など結構覚えること多く、複雑で頭がこんがらがってしまうところこの本では、図や割りきった説明でとりあえずの要点を理解することが出来ます。一から読み進めるのではなく「あれってどんな法律だっけ?」みたいな時に辞書的に開いて使っています。
まずこの本にのっているものはこちらで勉強して、歯科系に特化した口腔清掃指標だったり、フッ化物だったりは載っていないので、そのあたりはは授業プリントや正書で補って使っています。

 

2.「加藤の国試合格ノート 3.衛生」★★★

昔「衛生の達人」として販売されていたものです。加藤先生が麻布デンタルスクールに移ったタイミングで、麻布のテキストとして販売されるようになりました。加藤先生の本のシリーズは4冊あるのですが、こちらの衛生がバイブル的で秀逸です。
毎年すぐに売り切れてしまうので、まずは予約注文が始まったら予約をかけておきましょう。衛生学や口腔保健まわりは法律や社会情勢の変化とともに毎年覚える内容が変わってきます。常に最新のものを手元において参照するようにする必要があります。

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