歯の異常結節など

歯の異常結節などまとめました。
歯の解剖は、必修領域です。細かいところ、とにかく暗記物になってしまうのですが、僕は何度かイラストを書いて覚えるようにしています。
色など塗りながらわかりやすく自分で描くことで、頭への定着力があがります。
必修なので、ちょっとやりすぎな感じですが、少し深めに掘ってます。

 

カラベリー結節とプロトスタイリッドは一番大きい咬頭についている

カラベリー結節は上顎6番の一番大きな咬頭、近心舌側咬頭についています。
プロトスタイリッドは下顎6番の一番大きな咬頭、近心頬側咬頭についています。
いつも、あれ?どっちが上だっけ?ってなりますね。僕は

「[カ]と[プ]で[カ]のほうが50音で早いから上顎」

とおぼえています。

 

 

上顎6番の異常結節

カラベリ―以外は、上図のように、なります。
上顎4で有名な介在結節は6にもでき、名前を「プロトコヌーレ」と呼ぶようになります。プロトスタイリッドと似ているので注意しましょう。
メタコヌーレが、下に示す、斜走隆線とからんでくるので、あわせて覚えましょう。

 

上顎6の咬頭の名前
「プロパガンダ目指すヒトラー」

  1. プロトコーン
  2. パラコーン
  3. メタコーン
  4. ヒポコーン

咬頭に名前がついているのを知っていますか?咬頭の大きい順に描いています。近心舌側咬頭が一番大きいので、そのプロトコーンから、ぐるっと反時計回り、左回転するようになります。

 

 

下顎6の異常結節

こちらも異常結節を覚えましょう。プロトスタイリッドが有名ですが、第六咬頭、第七咬頭、もでてきます。

下顎6の咬頭の名前
「プロ目指すヒモ・ニート遠藤がヒップホップをリード」

  1. プロトコニード
  2. メタコニード
  3. ヒポコニード
  4. エントコニード
  5. ヒポコヌリード

こちらも一番大きな咬頭から順番なんですが、今度は「W」型に進みます。3と5の「ニード」、と「リード」の微妙な覚えづらい部分、しんどいです。歯の解剖学は覚えていて、辛くなってくるというか、無情になってきます。本当に修行感が強い領域です。

 

下顎6の屈曲隆線とは

下顎6には屈曲隆線があります。上顎6では、斜走隆線でしたね。こちらも確実に覚えておきましょう。

 

 

上顎4には横隆線

上顎4にあるのは横隆線です。そして、近心には介在結節ができやすことが有名です。

 

 

乳歯でとりあえず覚えるのは下顎D!

乳歯はとりあえず、下顎Dを覚えときましょう。
ボコっとふくらんでいるのが特徴的ですが、膨らんでいるところが近心頬側です。もし、イメージがあやふやな人は、この記事を読んでいる今、10回は上の図を書き写しましょう。超最頻出項目です。この膨らんでいるこのを「歯帯が発達」「臼歯結節」などど呼ぶことがあります。

 

下顎Dは近心に2つの構造物

  • トリゴニード切痕=三錐切痕
  • 遠心トリゴニード隆線=遠心三錐隆線(distal trigonid ridge)

この2つも重要ですね。トリゴニード=三錐の置き換えもしっかり押さえときましょう。どちらも近心にあります。名前に「遠心」が入っているんですが、近心にあります。「Dの重要な構造物は、2つとも近心にある」とおぼえましょう。

トリゴニード切痕は舌側から眺めた時、近心舌側咬頭と、近心辺縁隆線との間にある、深い溝です。ここはどういうわけかすごく深く切痕ができています。近心舌側咬頭と遠心舌側咬頭の間にも溝がありますが、これよりもずっと深いです。これが特徴的なので、「トリゴニード切痕」と名前をつけています。
遠心トリゴニード隆線は、近心にあるのに遠心と呼ぶ変なやつです。間違えやすいので、よく出題されているように思います。大学の定期テストでも、国家試験でも。

半調節性咬合器

半調節性咬合器で調整できるものは、何でしょうか?
矢状顆路角と平衡側の側方顆路角ですね。
さて、本当にベーシックな話なのですが、実際にどのように調整していくかイメージができますか?
今回はここのお話です。

 

 

ベネット角とベネット運動の違いをいえますか?

まずは、基本から。下図は、スラスラとイメージできるようになる必要があります。
側方運動でたくさん動くのは作業側よりも、平衡側の下顎頭=顆頭です。
側方運動時に前下内方に動きますが、その内側に動く角度は平均的に15°で、これを「ベネット角」といいます。

「ベネット角」には別名があって「側方顆路角」ともよびます。「顆」=「下顎頭」でそれの通る「道=路」なので「顆路」です。「側方」つまり「左右方向」に関してスライドしていくときの角度なので、「側方顆路角」です。下顎を真横から見た時の動きでは「矢状顆路角」もあって、これは上下方向にスライドするときの角度を示します。

ちなみに、側方運動時、作業側では、あまり下顎頭は動きません。真横にちょこっと動くだけです。
この運動を「ベネット運動」と呼びます。小さい円錐形の範囲で動くのが教科書とかにのっているかと思います。

また、平衡側で内側に動くとき、動き始めの最初の方は真横に動きます。(関節内の空洞があるので)
やがて組織にぶつかり、15°ぐらい(=ベネット角)で滑っていきます。
前者を、イミディエイトサイドシフト
後者を、プログレッシブサイドシフト
と呼びます。

ベネット運動、ベネット角

 

 

フィシャー角とは

下図を御覧ください。
前方運動した時に、顎関節の前方の斜面(関節結節)を滑って斜め下に下顎頭が動きますが、
この角度を「矢状(前方)顆路角」といいます。
また、側方運動した時にも沢山うごく平衡側の下顎頭も同じように斜め下に動きます。
この角度を「矢状(側方)顆路角」といいます。
そしてこのふたつを比べたときには、側方運動時の方が急傾斜で滑っていきます。
この2つの角の差をフィッシャー角といい、一般的には5°ぐらいであるとされています。

 

半調節性咬合器で調節できるもの

さて、やっとここからが本番です。
半調節性咬合器で調節できるものと、実際どこらへんをいじっていくのかを下の図にまとめました。
基本的には、

  • 矢状顆路傾斜
  • 平衡側の側方顆路角(ベネット角)

が調整できます。

下図は、顆路の調節をするとき、咬合器のどこをいじるのか、をまとめているのですが、
この場面に至るその前に、上下顎とも模型を中心咬合位で付着が完了している必要があります。
すなわち、フェイスボウで上顎を3次元的に正しい位置に付着してから、
中心咬合位のチェックバイト(いわゆるバイト)を噛ませて下顎を付着します。

半調節性咬合器_2

 

顆路の調整をしていきます。
前噛みの状態でとった、前方チェックバイトを模型に噛ませて、
ピッタリあうところまで、上の図の青色の矢印の矢状顆路角を調節して、あったところで固定します。
次に、側方チェックバイトを噛ませて、ピンク色の平衡側の側方顆路角(ベネット角)を調整します。

実際の顎の動きをイメージしてみましょう。

患者さんが下顎を前に動かした時、下顎頭は関節窩の形にそって滑って動きます。
その最終地点の状態を、前方チェックバイトで記録し、咬合器上で再現しているので、
前方運動はほぼほぼ患者さんと同じ動きができるようになっているはずです。
(本当は曲線的に動きますが、半調節性咬合器では直線的な動きまでしか再現できません。)

また、側方運動も、同様です。より動く平衡側の方の内側への動きを、
患者さんの側方運動の最終地点の記録から、模型上に再現したので、
ほぼほぼ同じようなベネット角で側方に動くようになっています。

半調節咬合器では再現できないもの

半調節咬合器では、作業側の動きは、再現できません。
とても小さい動きなので無視しても構わないということだと思います。
また、フィッシャー角も再現できません。
すなわち、本来であれば、側方に動くときの矢状側方顆路角は
前方の時よりも5°ぐらい大きいはずですが、これが、再現できず、
前方運動の時の同じ角度で矢状方向の動きをします。

 

 

咬合器の使い方がわかりやすく書かれている本

全部床義歯の教科書のような参考書なのですが、
「図説無歯顎補綴学―理論から装着後の問題解決まで」がわかりやすいです。
図説、と謳っているだけであって、イラストや写真をふんだんにつかって、
文章だけでイメージしづらいところを、一瞬でわかるように書かれています。
咬合器専門の本も何冊か開いてみましたが、ちょっと専門的すぎてとっつきずらかったです。
この本は基本、全部床義歯の話がのっているのですが、咬合器についてシンプルな説明でよいです。

たとえば、この他に調節可能な、切歯指導板、の調整の仕方などかなりわかりやすいイラストで説明されています。

咬合器の調整図説無歯顎補綴学―理論から装着後の問題解決まで
山県 健佑 (著), 黒岩 昭弘 (著) 学建書院 (2004/05)  より抜粋

あとは、パラトグラムとかも全部の音に対して、口の中の状態どうなってるのかとか、イラスト書かれてて感動しました。

パラトグラム

図説無歯顎補綴学―理論から装着後の問題解決まで
山県 健佑 (著), 黒岩 昭弘 (著) 学建書院 (2004/05)  より抜粋

他にも顎堤の吸収と口頭傾斜角の選択方法とか、まじ感動しました。

顎堤と咬頭傾斜角

図説無歯顎補綴学―理論から装着後の問題解決まで
山県 健佑 (著), 黒岩 昭弘 (著) 学建書院 (2004/05)  より抜粋

いろいろみましたが、これほど端的でわかりやすく、体系的に語られている本はなかったです。
おすすめです。
補綴系はボクらの時代、昔に比べて、実習の時間が極端に削られていることもあって、
実際に体験したことないことを、教科書読んだりや写真みて、想像で解いていかなければいけないです。
イメージ力がないと問題に対応できない感じなってきています。

なので文章だけから実際の現象をイメージするのが苦手な人にはすごい良いと思います。
有床が苦手に感じている人もまず、この本ペラペラとめくってみるだけでも、
ああそういうことなのか!とガッテンが行く部分沢山あると思います。
医歯薬出版の教科書と、テクニック、それぞれFDとPD、計4冊すでにかっているとは思いますが、
それでもイメージが及ばない部分がたくさんあると思います。
まずは図書館にあると思うので、ぜひ見てみて下さい!
一つでもためになりそうなイラストがあれば、その本はもう買うべきです。

 

輸液について、と、勉強の話

「生理食塩水だけ輸液しているとアシドーシスになってしまうんですよ」

今回の問題作成委員、麻酔科では輸液が好きな先生がいるそうです。
歯科なので、輸液、全く馴染みがなく、射程圏外なんですが、
昨今の歯科国試の医科領域への浸潤傾向を鑑みるに少し恐くもあり、
一度きちんと押さえておこうと、うちでもまとまった授業してくれました。

講義で輸液の体系的な話をしている途中にぼそっと、
「生理食塩水だけ輸液しているとアシドーシスになってしまうんですよ」
と説明が入ったんです。どういうことなのか、よく理解できず、
講義後に質問しにいくもはぐらかされ、、、しかも

教授「アシドーシス防ぐために一緒に、乳酸のリンゲル液とかいれるんだよ」
私「え?アシドーシスなのにさらに酸性の乳酸いれるんすか?何ですか?」
教授「うーん」

医科の人なら、余裕で心得ている話のはずですが、
恥ずかしながら全然わからずに、モヤモヤしていたところ、、、

下の記事を読んで合点が行きました。
http://ameblo.jp/fentanist/entry-11752378619.html

以下、要点をまとめていきますね。

生理食塩水には重炭酸イオン入ってないので、どんどん薄まっていく

生食を大量に投与すると、重炭酸イオン(HCO3-)が薄まってしまいます。
重炭酸イオン濃度が低下することになるので、代謝性アシドーシスです。

確かに、生理食塩水だけだと、生体内の電解質のバランス崩れて、重炭酸イオン薄まっていきますよね。
この状況を示すのに「希釈性アシドーシス」という言葉もあるようです。なるほど。
しかし、、、
これを防ぐために乳酸のリンゲル液を加える。
アシドーシスを治したいのに、酸性の液体をいれるの?なぜに?
ちなみに「リンゲル=生食+K+Ca」で、NaCl以外の主要な生体の電解質をいい濃度で含んでいるやつです。

 

乳酸リンゲルがどうしてアシドーシスから救うのか

乳酸リンゲルが、なぜアシドーシス防げるかというと、生体内(肝臓)で代謝されて、重炭酸イオンができるから。

すごく、かいつまむと、乳酸(C3H6O3)は代謝されて、CO2とH2Oになる。
生食が沢山いれられている状態だと、HCO3-が足りない状態なので、

CO2 + H2O ⇔ HCO3-+ H+

の平衡式で右向きへの反応がふえるので、重炭酸イオンがゲットできる。
ということみたいです。

本当は重炭酸イオンリンゲル作りたかったけど、昔は難しすぎた

僕としては、話し聞いた時には、
「生食で重炭酸イオン薄まるんだったら、最初から重炭酸イオンのリンゲルを生食と一緒にいれればいいじゃん」
って思ったんですが、なんで乳酸の代謝なんて使う回りくどいやり方するのか。。。

単純に、重炭酸イオンの水溶液、安定したものを作るのが難しかったみたいです。
確かにどんどん重炭酸イオンから、二酸化炭素でてきてしまって、安定しなさそうです。
ということでしかたなたく、乳酸リンゲルとか、酢酸リンゲルとか、
有機酸を投入して、重炭酸イオンを得るという回りくどいやり方をしていたみたいです。

世界初の重炭酸イオンリンゲルは日本製

「ビカーボン」なんか聞いたことある。
口腔外科の手術に入った時、輸液の名前、必死にメモした記憶がある。
これ日本で開発されたらしいですよ。
難しいとされていた、重炭酸イオンを含むリンゲル液の開発に成功したのは日本でした。
すごいですねー。
値段も高いらしく、まだ安い乳酸や酢酸のリンゲルもよく使われているようです。

 

自分の感じた「なぜ」を追いかけていくことが、勉強の本質

今回の話は、多分歯科の国家試験に出題されないと思います。
まー、国試前の勉強では、どうでも良い知識といいますか。
でも、こういう話、僕は大好きです。
論理というか、筋が通っていて、ピースがきちんとハマるようで、単純に気持ちいいです。
ああ、なるほど、だから、そうなっているんだと。
こういう順路で理解すると、暗記せずとも覚えてしまうというか、
自然と、身体に血肉化されていきますよね。
私は基本的には、これまでの勉強は上記のような姿勢でやってきています。
うまくまとめられているテキストをとにかく覚える、みたいなことは勉強じゃねー!とさえ思っています。
自然に、そこに提示されているお話を追っかけて、理解しようと、筋道を考えていったら、
それなりの知識は自然と覚えている状態になるはずです。
定着も深いものになります。

その日に「どれだけ勉強をしたか」は何で測れるか。

私はその日に、どれだけ勉強したかを測るのは、
解いた問題集のページ集でも、読んだ参考書の数でも、机に向かった時間でも、覚えた項目の数でもなく、
「自ら出てきた疑問」と「考え、調べ、見出した答え」がどれだけあったか、が、勉強の量を示すものだと思います。
その場で答えがでない場合もあるので、本質的にはやはり、
「なぜこうなんだろう?」という疑問の数が、
勉強がきちんとできている指標として妥当なものであると考えています。

受験の直前の勉強ではこのようなスタイルは、向いてないかもしれません。
受験は関係なしに、生涯続けていく「勉強」というものがあるのなら、
このような姿勢がすごく本質的というか重要な気がしています。
国家試験でフルにこのモードで回せないのが、不毛な感じが強いのも事実です。

ちなみに、今回はネット上の情報だけで終わらせてしまっていますが、
本業の領域であれば、やはり正書も読んで体系的な部分も、一度頭を通過させてくとよりよいと思います。

エナメルタンパク質のゴロ、覚え方

 

エナメルタンパク質のゴロ、覚え方
「飴なめろ、静かになめろ、たっぷりなめろ」

 

  • アメロゲニン
  • エナメリン
  • シースリン(=アメロブラスチン)
  •  

  • エナメリン
  • タフトタンパク質
  •  

    幼若エナメル質(石灰化度=30%)多い順

    1. アメロゲニン
    2. エナメリン
    3. シースリン(=アメロブラスチン)

     

    成熟エナメル質(石灰化度=95%以上)多い順

    1. エナメリン
    2. タフトタンパク質

    「静かに」と「なめろ」の間で幼若と成熟の切れ目があります。
    「なめろ」=「エナメリン」とか少し無理ありますかね。^^;
    成熟エナメル質は成熟エナメル芽細胞が分泌するプロテアーゼ(タンパク質分解酵素)によって
    幼若エナメルタンパクが「脱却」されて、石灰化度が人体で最も高くなります。カッチカチになります。
    ちなみに幼若エナメル質の石灰化度は30%で、チーズぐらいの硬さらしいです。

    二段階で石灰化が進むことが特徴的ですね。

    Streptococcusとα、β、γ溶血

    Streptococcusとα、β、γ溶血についてまとめました。

     

     

     

     

     

    1.α溶血=不完全溶血→緑の溶血環=Feが酸化した色

    • S.sanguinis=縁上プラーク中で一番多い、水溶性グルカン=デキストラン(α1,6結合)を産生、mitis菌属
    • S.salivarius=唾液中で一番多い+プラーク中にはいない、水溶性フルクタン=レバン(β2,6結合)を産生

     

    2.β溶血=完全溶血→透明の溶血環

    • S.Pyogenes=A群β溶血連鎖球菌=化膿レンサ球菌

    S.pyogenesの特徴

    • 菌表面のリポタイコ酸:上皮付着性
    • 菌表面のMタンパク:抗食菌作用
    • 溶血毒(ヘモリジン):ストレプトリジンOとS(ASO試験はこれに対する抗体を測定する)
    • ストレプトキナーゼフィブリンを溶解(プラスミノーゲン→プラスミンの反応起こす酵素)→病巣拡大!
    • DNase:DNA分解酵素
    • ヒアルロニダーゼ
    • Dick毒素猩紅熱の原因の外毒素。急性咽頭炎+全身に紅斑、いちご舌
    • 化膿性細菌:S.aureusと並んで、2大 化膿性球菌
    • 急性糸球体腎炎、リウマチ熱など急性感染症の続発症を起こす

     

    3.γ溶血=溶血なし

    • S.mutans=細胞壁の抗原(c,e,f,k)
    • S.sobrinus=細胞壁の抗原(d,g)

    いずれもミュータンスレンサ球菌=MSB培地で単離可能
    不溶性グルカン=ムタン(α1,3結合)を産生

     

    めっちゃ凶暴な感じのミュータンスレンサ球菌たちが、溶血性では一番おとなしい、って結構意外ですよね。。。。

    リーマーとファイルの記号

    リーマーとファイルの記号についてまとめました。

    1. リーマーは「ドリル」の「リ」! ドリルが回転するように突き進んでいく感じで覚えましょう。3つのうちで最も穿通性が高い、強力なやつです。リーマーは三角柱をねじって作られるので、記号は「△」です。臨床的には根管内の切削はより繊細に行いたいので、リーマーを使う人は減ってきていると思います。
    2. Hファイルは、Hなので「ピストン運動」ということで、上下運動する、というように覚えましょう。笑。あと、ピストン運動は穴に向かってするので、記号は「○」です。リーミング=回転運動すると、中折れするのでw、絶対にしてはいけません。根管内破折は恐ろしいです。挿入後はひたすらピストン運動で攻めましょう。
    3. Kファイルは、上の2つの融合したハイブリッドタイプな感じです。ピストン運動も、回転運動も大丈夫なように、後から開発されたんだと思います。記号は「□」です。

    手根骨の順番

    今回はこの問題です。

    109C-20手のX線写真を別に示す。考えられる年齢はどれか。1つ選べ。

    国試問題

    a 6ヶ月
    b 1歳
    c 3歳
    d 6歳
    e 9歳

    正答 c

    109回、必修で出された問題です。きちんと脇を固めておかないと危ないですね。今回で手根骨マスターになりましょう。必修はやりすぎなぐらいがちょうどよいと思います。

    手根骨の名前を覚えよう

     

    手根骨は8つあります。上に4つ、下に4つ。一応、簡単なゴロがあるので一緒におぼえてしまいましょう。左下の「豆状骨」からぐるっと左回りに、「有鉤骨」までの名前です。

    「父さん、月収大小有るが、有効に使えよ」

    • 豆状骨
    • 三角骨
    • 半月状骨
    • 舟状骨
    • 大菱形骨
    • 小菱形骨
    • 有頭骨
    • 有鉤骨

     

     

    手根骨が出現する順番を覚えよう

    手根骨が出現する順番は上のとおりです。「橈骨」と「尺骨」の骨端も順番に大きく関わっているので、先の8つに2つ加えて、10個の骨で順番を覚えます。さらに美味しいことに、年齢とこの10個の手根骨の出現している数がほぼイコールなのです。よって、4つ骨があったら4歳、という感じです。何回か書くと覚えられます。最初は「頭=有頭骨」から始まって「豆状骨」に終わります。「頭」から始まって、「フック」を持って、「橈骨」の島へ行き、、、、、最後の方は「舟」に乗って「尺骨」島を目指し、最後の「豆状骨」へ、とか、わけわかりませんが、何度か唱えながらやると覚えられます。図が汚くてすいません。スピード重視、ということでご愛嬌を!

    リーマー、ファイルの規格

    今日はこの問題です。

    98B-41
    リーマー、ファイルのISO規格で正しいのはどれか。1つ選べ。

    a 40番のD1は0.40mmである
    b 刃部の長さは番号で異なる。
    c 刃部のテーパーは番号で異なる。
    d 先端の角度は30度である。
    e 45番の把柄部の色は黒である。

    正答 a

    昔はよく出ていましたが、最近はあまりでなくなった、リーマーファイルの規格。でも出るとしたら必修とかで出そうで怖いです。しっかり復讐しておきましょう。

     

    重要な数字、「1/100」「2/100」

    「1/100」「2/100」と覚えましょう。
    「1/100」は先端の太さです。番号に1/100をかけた値がそのファイルの先端径になります。#15であれば、0.15mmが先端径の大きさです。
    「2/100」は、テーパーです。1mmあたり、2/100すなわち、0.02mmずつ太くなっていきます。刃部の長さは、16mmで統一されていますので(もっと長いのももちろんあります)、先端径+16*0.02で根本の径が計算できます。

     

    色のゴロ「指揮、顔ミクロ」

    色は、白、黄、赤、青、緑、黒、という順番で周期的に繰り返しています。僕は「指揮、顔ミクロ」で覚えています。指揮者が顔に力入れて、顔をミクロに縮こませながら、指揮棒をふっている姿をイメージしながら。。。

    60才で節目を迎える

    人は60才で節目を迎えます。還暦というやつですね。ファイルも15番から始まり60番までは、順調に「5」ずつ増えますが、60番から「10」ずつ増えます。「60」に大きな節目があると覚えましょう。

    成長ピークの曲線のまとめ

    今日はこの問題です。

     

    成長のピーク_問題
    正答 c

    例えば、この問題で、「種子骨」ではなく、「橈骨骨端の癒合はいつか?」と問われたらいつになると思いますか。




    答えは eです。

    このあたりは「必修」で激アツなパートです。十分すぎるぐらい準備して、きちんと覚えましょう。成長のピークはうまくまとめないと暗記の量が増えるの、私は以下のようにまとめています。

     

    覚えるための3つのポイント

    1. ピークの前「小粒の骨、2つ」
    2. ピークをもちあげるのは、「フック」だ!
    3. 成長の完了は「最後に蓋を閉じる」ように「2つの骨端の癒合」

    成長のピーク2

    1.成長のピーク前 は「粒状の骨、2つ」

    1. 種子骨(=1年後にピーク→種をまいて準備
    2. 豆状骨(=ピークの直前→種から豆ができた!

     

    成長のピーク前に関しては、小さな粒状の骨、2つ、つまり、「種子骨」と「豆状骨」が登場します。それぞれ、

    「準備のために、種をまいて、豆ができた!」

    みたいに覚えています。

    2.成長のピークを持ち上げるのは「フック」でひっかけるように

    1. 有鉤骨のフック像(=ピークと一致→フックでピークをもちあげる
    2. 初潮(=ピークはたった今終わりました)

    ピークは、グラフが本当にきれいにつり上がってますよね、これをフックで引っ掛けて持ち上げている、というイメージで覚えています。有鉤骨にフック像が見えてくる頃が成長の加速度が一時的にかなり増加します。女性の方は、初潮があると、成長のピークが終わったことがわかります。

     

    3.成長の完了

    1. 中指(なかゆび)の中節骨の癒合=思春期の終わり
    2. 橈骨骨端の癒合=身長はもう伸びません

    成長の完了を示すのは、上記の2つです。「最後に蓋を閉じる」ように「2つの骨端の癒合」が起きます。中指=第三指の中節骨の骨端は、手の指の中で一番最後に閉じます。ここが閉じると思春期が終わったことを意味します。まだ、少し成長があります。
    最後の大きな蓋、それは橈骨の骨端です。ここが癒合すると、もう身長はほぼ伸びないことが知られています。

    手根骨

     

     

     

    唾液の分泌

    唾液分泌

    唾液の大きな物語

    唾液の成分やら分泌量やら、いろいろ暗記系になってしまいますが、大きな原則を知っておくと記憶する量を減らせます。物語にすることで、流れで勝手にでてくるようになります。
    その大原則とは、、、

    「唾液を分泌するときに、味物質を沢山溶かせるよう、サラサラな液体になるよう、唾液内のイオンを調整している」

    原唾液=等張性 → 唾液(低張性)

    ということです。


    ATPパワーを使ってNaCl(塩)やHCO3-を沢山再吸収して、サラサラにしています。
    主な原動力は血管側にある 3Na+/2K+ ポンプ(ナトカリポンプ)です。
    このポンプがイオン濃度差を能動的に作り出して、イオンの移動がカスケード的に流れていきます。
    これが盛んなのは唾液腺の導管でも、ミトコンドリアが沢山ならんで線のようにみえる「線条部導管」です。

    唾液分泌

    唾液分泌

     

    唾液の浸透圧(味物質溶かすためにサラサラになる)

    • 唾液<血漿

     

    刺激時の唾液

    再吸収が遅れるイオン達(多くなる)

    • NaCl
    • HCO3-

     

    変化がないイオン

    • K+

     

     

    一番働き者の唾液腺は?

    あとは、唾液腺のパフォーマンスを聞かれますね。
    舌下腺が一番劣等生です。顎下腺と耳下腺はときによって1位が変わります。
    基本的には顎下腺が一番の働き者なのですが、刺激時になると、耳下腺がかなり頑張ってきます。
    イメージとして、耳下腺は緊急時の貯水タンクのようなもので、
    刺激時にぐわっと栓をあけて大量に漿液性のサラサラの唾液をだしてくれます。

    唾液の分泌

    • 安静時=顎下腺が多い(平常時は貯水タンク使わず)
    • 刺激時=耳下腺が多い(ピンチの時に屋上の貯水タンクから水を引いてくる感じ)

     

    安静時の順位

     

    1. 顎下腺(70%)
    2. 耳下腺(30%)
    3. 舌下腺(5%)他は小唾液腺

     

     

    刺激時の順位

    1. 耳下腺(50%)
    2. 顎下腺(40%)
    3. 舌下腺(5%)他は小唾液腺

     

    抗菌薬の種類|濃度依存性、時間依存性

    濃度依存_時間依存_抗菌薬

    今回はこの問題です。

    105C-42
    濃度依存性抗菌薬はどれか。2つ選べ。
    a セフェム系
    b カルバペネム系
    c ニューキノロン系
    d グリコペプチド系
    e アミノグリコシド系

    正答 c, e

    これは以下の図の様に考えるとすごくわかりやすいです。

    濃度依存_時間依存_抗菌薬

    濃度依存_時間依存_抗菌薬

     

     

    「の」依存性=濃度依存性

    なんてすばらしい覚え方なんでしょう。一瞬でこれの問題を解くことができるようになります。PK/PD理論は、AUCとかMICとかきちんとやっていくとわかるけど、結局覚えるしかないじゃん!みたいなところに行き着いてしまいました。割りきって簡単な覚え方を紹介しますね。

    プロドラッグのまとめ

    プロドラッグとは
    投与された形では薬理効果を持たないが、肝臓の初回通過効果で一度代謝された後に活性型になり薬効を持つようになるものです。
    プロドラッグというとロキソニン=胃腸障害防止!と短絡的に繋がりすぎて、つい他のものを忘れてしまいます。
    ここで歯科医師国家試験出題基準にあるプロドラッグを目的別にまとめておきます。
    目的がそれぞれ違うので、それをきちんとおさえておきましょう。

    1|NSAIDs|胃腸障害を防ぐ目的

    NSAIDsがpHの関係で、胃上皮内に留まり、COX-1(胃粘膜保護のPGE2の合成)を阻害するから。一度吸収されて、代謝された後に、薬効を示すように薬物に飾りを付けておく。

    • ロキソプロフェンナトリウム
    • アセメタシン(←インドメタシン)
    • アンピロキシカム(←ピロキシカム)
    • スリンタグ
    • フェンブフェン

     

    2|抗菌薬|腸管内で吸収しやすくする目的

    水溶性が高すぎて、腸管で吸収されづらいので、疎水性にして吸収しやすくする。
    特にβラクタム系は腎排泄が多く、むしろ膀胱の菌を殺すのにいいぐらい。

    • バカンピシリン=疎水性(←アンピシリン=水溶性)
    • アモキシシリン=疎水性(←アンピシリン=水溶性)

     

    3|抗腫瘍薬作用時間の延長・持続化する目的

    • 5-FUの半減期:10分
    • テガフールの半減期:7.5時間

    ちなみに5-FUはDNAの構成要素のウラシルの偽物です。ちょうどビタミンKの偽物がワルファリンで、それを使って、騙していたように、がん細胞がウラシルを使おうとするところに偽物の5-FUを出すことで、増殖を阻害するという目論見です。頭頸部のガンによく使われており、特に「テガフールギメラシル(5-FU代謝阻害)+オテラシル(副作用軽減)」の3剤混合した「TS-1」はよく臨床でも使われています。

    4|パーキンソン病治療薬|特定の臓器で作用させる目的

    • ドパミン:血液脳関門(BBB)を通過できない。
    • レボドパ:血液脳関門(BBB)を通過できる。

    脳内でレボドパからドパミンに代謝されて薬効を示す!

    わかりやすい歯科用レーザー

    歯科用レーザー

    歯科用レーザー、わかりずらいですよね。今回はこの問題です。

    106C-91
    Er:YAGレーザーの特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。

    a 熱の影響が大きい。
    b 組織深部に到達する。
    c 固体レーザーである。
    d 波長は可聴域にある。
    e 水への吸収率が高い。

    正答 c,e

    Er:YAGはエルビウムヤグと呼びますが、まったく馴染みがなく、なかなかイメージをもてません。他にもCO2レーザーや半導体レーザー、アルゴンガスレーザーなど、いろんな種類がでてきて、それぞれを大づかみに理解するのが難しい感じになっています。以下のように考えるとわかりやすいと思います。

     

     

    レーザーは3種類に分類しましょう。

    歯科用レーザー

     

    レーザー、いろいろあって、よくわからないのですが、とりあえず、上図のように3種類に分類しましょう。このグラフの形も少し頭にいれたほうがよいです。縦軸が「水吸収係数」、横軸が「波長=レーザーの振幅」です。
    縦軸の「水吸収係数」とは、「光線を水に入射させたとき、光線の強度がどのくらい減衰するか」を表したものです。普通は、波長と比例して、水吸収係数は大きくなります。(=浅い部分でとまってしまう)

    波長が短い=浸透性が高い
    波長が長い=浸透性が低い

    電磁波の大原則を覚えましょう。光もX線ような放射能も電波もみんな電磁波で、単に波長の違いで違う名前を与えられているだけです。そして、波長が長くなればなるほど、浸透性が低くなります。正確ではないんですが、下図のようなイメージをすると覚えやすいです。つまり、レーザーの波長レベルまで人体を拡大すると人体の原子レベルまで拡大されてちょうど網の目のような感じなります。この網の目を通り抜けやすいのは、波長が短いレーザーです。逆に波長が長くなると、その網に引っかかりやすくなり、浸透性が低くなります。

    波長と浸透性歯科用レーザー

     

     

     

    1.波長が短い=コンポジットレジンの光照射用

    改めて、グラフをみてみると、波長が短いグループは、浸透性がよいので奥の方まで届きます。この性質は、コンポジットレジンの光照射に適しているので、それ用のレーザーとして使用されていました。(現在はLEDレーザーができたので、これらは使用されていません。)
    このグループに属すのは、

    • Xeレーザー(キセノン)
    • Arレーザー(アルゴン)
    • He-Neレーザー(ヘリウム-ネオン)

    アルゴンとか、ヘリウムとか、気体が多いですね。
    波長が短いグループ「気体レーザー」が多いとわかりますね。

    3.波長が長い=浅い部分までしかいない=表面の破壊力が大きい

    波長が長いと、表面で止まってしまいます。しかしこれは、組織の原子にぶつかっているので、表面部分でレーザーのもつエネルギーを全部渡してしまうことになるので、組織破壊性が高いです。よって、軟組織の切開や硬組織の切削に使うことが出来ます。
    このグループに属するのは、

    • Nd:YAGレーザー(ネオジウム-ヤグ)
    • Er:YAGレーザー(エルビウム-ヤグ)
    • CO2レーザー(炭酸ガス)

    波長が長いグループには「固体レーザー」が多いです。CO2レーザーは「気体レーザー」ですが、その他のNd:YAGレーザー、Er:YAGレーザーともに「固体レーザー」です。軟組織用として、Nd:YAG、CO2レーザーが使えます。硬組織用として、Er:YAGが使えます。

    Er:YAGだけ変人、最強の破壊力

    波長の長さではCO2レーザーが一番大きいのに、なぜEr:YAGに負けてしまうのでしょうか。不思議ですね。縦軸の「水吸収係数」とは、「光線を水に入射させたとき、光線の強度がどのくらい減衰するか」を表したもの です。普通は、波長と比例して、水吸収係数は大きくなる(浅い部分でとまってしまう)のですが、Er:YAGだけは変で、波長の長さにしては水にすごく吸 収されてしまいます。吸収される、ということはレーザーのエネルギーをそこで全部出し尽くすということなので、浅い部分での破壊力が高いことになります。
    Er:YAGは表面部での組織破壊力が大きく全ての歯科用レーザーのなかで唯一、硬組織(=歯や骨)を削る道具として認められています。
    CO2レーザーは、粘膜の切開などに使われていますよね。臨床実習でも見たことがあるかもしれませんが、すごく焦げます。「熱への影響力がすごく強い」と覚えましょう。

    2.中程度の波長=う蝕の検査用

    どっちつかずの中程度の波長、半導体レーザーは初期う蝕の検査用のレーザーとし使われています。ダイアグノデント(レーザー蛍光法)で赤色半導体レーザーを歯質に照射して反射する蛍光を検知して、う蝕かどうかを判断します。655nmの赤色半導体レーザーを歯質に照射します。このグループはこの一つだけです。

     

    以上の、おおずかみな理解があると、以下の本を読んでさらに理解が深まると思います。
    保存系でお薦めの参考書を上げておきます。

     

    【保存修復学】のお薦め参考書

    1.保存修復学21 ★★★

    「医歯薬出版の保存修復学」と上の「保存修復学21」が2大巨塔ですが、僕は上にもリンク貼っってる「保存修復学21」をおすすめします。理由は写真が大きいからです。あとは診断や手技などのまとめからも21のシリーズのほうが、読んでいてわかりやすいです。
    編集の質は「保存修復学21」のほうが良いと思います。歯内療法でも同じ構造で、医歯薬出版のものよりも、21シリーズのほうが僕はわかりやすいです。この本が教科書に指定されている学校はうらやましいなーと思います。

    2.カラーアトラスハンドブック 保存修復臨床ヒント集 ★★☆

    あとは、写真をとにかく見て、知らない器具や処置の種類を減らすことです。
    このカラーアトラスハンドブックシリーズは少し古いのですが、それでも基本的な処置に関してはかなりリアリティつかめるのでおすすめです。特に文章読むのが苦手で、、、という人は暇な時にパラパラめくっておくだけでも、すごくためになると思いますよ。

    ターミナルプレーン、近心階段と遠心階段の覚え方

    近親階段型、遠心階段型

    今回はターミナルプレーン、近心階段と遠心階段の覚え方です。

    ターミナルプレーンは、簡単に言うと、
    第二乳臼歯=Eの遠心面が上下、どっちにずれているか、ということです。

    その後、6番の萌出の誘導に大きく関わるので、小児の口腔内の重要な所見です。

    いつも、近心階段と遠心階段、どっちがどっちか忘れてしましますが、この絵がわかりやすいと思います。
    本物の階段を想像することで、こんがらがることがなくなりました。

     

    近親階段型、遠心階段型

    近親階段型、遠心階段型

     

    近心から階段を登っていく=近心階段型
    遠心から階段を登っていく=遠心階段型

    第二乳臼歯=Eの遠心面がずれてなく、ピッタリの時は、

    垂直型

    となります。頻度としては、この垂直型が多いです。

     

    犬歯の対咬関係

    そして、忘れがちな、犬歯の対咬関係。ターミナルプレーンとあわせて、上下角の咬合がどうなっていくのかを見る重要な所見です。

    犬歯の対咬関係

     

     

    理想的な6番の萌出

    またもっとも理想的な小児の6番の萌出について以下にまとめておきます。
    このパターンがもっとも多く、理想的な萌出です。

    eruption

    6が生えてくると、最初は霊長空隙分、前にずれて、6が上下でアングル3級傾向な咬頭対咬頭の関係になります。
    その後、345(側方歯群)が生え変わるときに、リーウェイスペース(上顎:1mm、下顎:3mm)の上下の差を利用して、下顎6が更に前方に移動して、アングル1級のかみ合わせとなります。

     

    下顎頭骨折の治り方

    今回はこの問題です。

    106A-91
    両側関節突起骨折において保存療法と比較した外科療法の特徴はどれか。2つ選べ。

    a 関節痛が改善する
    b 感染リスクが低い
    c 顎間固定期間が短い
    d 偏位骨片を整復できる
    e 開口訓練の必要がない

    正答 c, d

     

    関節突起骨折の治療法には2種類あります。
    1.保存療法(顎間固定)
    2.外科療法(観血的整復固定術)

    jawFracture2

    関節突起の根本の方で折れている、下顎頚部骨折であれば、2.外科療法をすることがありますが、関節突起の頭の方(下顎頭骨折)であれば、ほぼ確実に1.保存療法が選択されます。
    また、どちらも、最後に、開口訓練は必要です。

     

    治癒の過程がイメージ出来ない

    2.外科療法は、整復固定して、金属プレートでとめるので、なんなく治癒の過程がイメージできますが、1.保存療法では、どのように治るのかイメージできますか?
    だって、顎間固定だけして、変な場所に移動した下顎頭の骨片はそのままにしておくんですよ。どうなるか、よくわからないですよね。

     

    保存療法の治り方

    保存療法は偏位した骨片は、そのまま放っておきます。とりあえず、顎間固定をガチガチにして、顎を安静に動かないようにすることで治癒を狙います。
    放っておいたら、骨が変な形で治ってしまって大変なことになってしまいそうだと思いますよね。以下のように治癒をしていきます。

    jawFracture

    上の図をみるとわかるのですが、顎間固定して、ずっと安静にしておくと、とりあえず骨片が変な位置のままくっつきます。その後、開口訓練など行うなかで、関節結節などにぶつかりながら、顎の運動に支障なないように、下顎頭の形がいい具合に削れていきます。これで、元の形には戻らないんですが、とりあえず、機能的には問題ないので、これで治癒とする。という感じです。

    口唇裂口蓋裂について

     

    口唇裂口蓋裂の発生頻度

     

    1/500(0.2%)

     

    性差

    • 裂(男1:女1)
    • 口蓋裂(男2:女3)
    • 唇顎口蓋裂(男3:女2)

     

    治療と手術の時期

    0才〜 Hotz床
    0.5才 口唇形成術(三角弁法など)
    1.5才 口蓋形成術(Push Back法など)
    9才  犬歯部への骨移植
    18才  顎矯正手術(SSRO、LeFort1型など)

     

    衛生学と口唇口蓋裂

    唇顎口蓋裂は、障害者福祉で国からサポートをうけることができます。
    自立支援医療の対象になり、国の税金で治療を受けることが出来ます。(タダではないですが…)

    自立支援医療は以下の3本柱です。

    1. 精神通院医療(実施主体:都道府県
    2. 育成医療(実施主体:市町村
    3. 更生医療(実施主体:市町村

    育成医療=18歳以下の身体障害者=障害者総合支援法
    更生医療=18歳以上の身体障害者=障害者総合支援法
    ややこしい「養育医療」は未熟児のためのものですね。
    「母親は、未熟児が心配なので、お見舞いに よ う い く」
    と覚えましょう。

    接着性ブリッジと歯周組織

    今回はこの問題です。

    109A-100
    製作した補綴装置の写真を別に示す。
    前装冠ブリッジと比較した本装置の利点はどれか。2つ選べ

    スクリーンショット 2016-07-01 5.48.31

    a 審美性に優れる
    b 適用範囲が広い
    c 歯質削除料が少ない
    d 動揺した支台歯に適する
    e 歯周組織への影響が少ない。

    正答 c,e

     

    接着性ブリッジに関する問題が最近の国家試験ですごく増えています。舌側にしか形成しないので、審美性がよい!に引っかかって、間違ってしまいました。たしかに、接合部分、金属が見えていて、それほど審美性がよいとは言えません。
    審美性以上に、接着性ブリッジは歯周組織への悪影響が少ないことが利点としてあげられます。でも、接着性ブリッジと歯周組織はどんなふうにつながっているか説明できるでしょうか。

     

     

    接着性ブリッジのマージン

    接着性ブリッジとマージン

    接着性ブリッジとマージン

    接着性ブリッジのマージン位置はどこに設定するでしょうか。
    歯肉縁上です。
    それにはいくつか理由があります。
    上図のように、接着性ブリッジの支台装置の形成はエナメル質内にとどまります。しかし、金属の強度的に、エナメル質の厚さ分では足りず、咬合力で割れてしまうので、金属を元あったエナメル質よりも厚めに作る必要があります。
    これは、オーバーカントゥアーとなり、アンダーカットより下のところに食物が停滞しやすく歯周組織にはあまり良くありません。よって、その害を小さくするためにできるだけ歯肉縁上にマージンを設定することになります。

     

    全部金属冠(FMC)や前装冠のマージン

    FMCや前装冠のマージンは唇側面にも及ぶため、歯肉縁下に設定することが多いです。特に前装冠なんて、前歯部ですから、歯頸部の中途半端なところにマージンがあると、すごくカッコ悪いです。なんとかマージン位置は歯肉縁下に隠しておきたいですね。
    ただ、歯周組織への影響はもちろん、縁下マージンの方が悪いです。

     

     

    ART(非侵襲的歯科治療)

    ARTに関して、最近かなり注目されています。今回はこの問題です。
    教科書にも記述がすくなく、WEBも情報が散漫。
    大学の先生などにも伺いながら知識をまとめました。

     

    109C-126

    非侵襲的修復技法〈ART〉で正しいのはどれか。2つ選べ。
    a  局所麻酔による除痛
    b  Er:YAGレーザーによる齲窩開拡
    c  手用切削器具の使用
    d  齲蝕象牙質第一層の残置
    e  コンポジットレジンによる修復

     

    正答 c d

     

     

    ART(非侵襲的歯科治療)

    Atraumatic Restorative Treatment

    • 近年話題の歯冠修復方法
    • 発展途上国など電気が通ってない環境での緊急措置を想定
    • エアタービン、光照射器を使わない(電気使えないから)
    • 手用切削器具(エキスカベーターとか)でう蝕を削る
    • う蝕象牙質が残ってる状態で高強度グラスアイオノマーセメント(GCフジⅨ等)で充填
    • 感染象牙質しか削らないので、局所麻酔が必要ない。
    • グラスアイオノマーは物性が良くなってきており、最近では、一級窩洞にも使用可能
    • 費用が安いことがポイント
    • あまりにも臨床成績がよいので、適応症が拡大している(・乳臼歯う触・高齢者の根面う蝕)

     

     

    こちらを読むのもおもしろいです。

    http://www.mi21.net/mi/column/#04

    細胞への微生物の「侵入性」と「寄生性」

     

    1.細胞非侵入性細菌

    • コレラ
    • ジフテリア

     

    2.細胞侵入性細菌=主に消化管上皮に侵入
    「赤いヘリで侵入し、赤いヘリで去る」

    3.とは違い、血中には入らず、局所にとどまる。

    • 赤痢菌
    • ヘリコバクター・ピロリ
    • サルモネラ

    3.通性細胞内寄生性細菌=マクロファージに寄生
    「細胞内に入れるかは、リレーで決着」

    この分類の「細胞」とは、「マクロファージ」のこと。
    マクロファージに寄生し、2.とは違って、血中に入り、全身に広がる

    • リステリア
    • レジオネラ
    • 結核菌
    • チフス

    4.偏性細胞内寄生性微生物の覚え方、ゴロ
    「寄生して、リッチな暮らし、羨ましい」

    • リケッチア
    • クラミジア
    • ウィルス
    • らい菌

    歯科理工|接着性モノマー、S含有モノマーの覚え方、ゴロ

    接着性モノマー|リン酸系
    「全部、P=リン酸がついています」

    • MDP(パナビアbyクラレ、アロイプライマー)
    • phenyl-P(クリアフィルボンドbyクラレ)

    MDPは最強の接着性モノマーです。
    酸性モノマーなので、セルフエッチング効果もありますし、
    ジルコニアの接着にはMDPを使用します。
    他にも、チタン、非貴金属など、あらゆる材料の接着に有効な万能の接着性モノマーです。

     

    接着性モノマー|カルボン酸系
    「接客中、マックで友達に会えた。ポイント貯めた。」

    • MAC-10(トクソーライトボンド)
    • 4-AETA
    • 4-META(4-META/TBB/MMA系=スーパーボンドbyサンメディカル)

     

    貴金属用プライマー(S=イオウがある)
    「硫黄臭いババアを待つ、6時まで。でも10時までだった!」

    • 硫黄:硫黄含有貴金属プライマー
    • ばばあVBATDT
    • 待つ6時まで:MTU-6
    • 10時までだった10-MDDT

     

    (ババアは温泉にいってたんでしょうねー)

    ちなみに、過去問の選択肢によく出てくる、「スズ電析」ですが、
    これは、スズのメッキ加工をすることで、メタルプライマーと同じ効果を期待します。
    便利なメタルプライマーが発明される前の古い貴金属の表面処理です。
    「スズ電析」は貴金属を非貴金属化(卑金属化)する!