ゴロ

第一種過誤と第二種過誤の成り立ち

今日はこの問題です。

107C-44

研究を行ったサンプルにおいて、 2 群間の差を統計的に検定した結果と母集団に おける真理との関係を表に示す。

スクリーンショット 2017 01 18 19 58 21

第 1 種の過誤はどれか。 1 つ選べ。

  1. アとエ
  2. イとウ

正答 イ

「第一種過誤」「第二種過誤」の考え方

  • 帰無仮説を立てて統計の判定するとき、ミスが2つある
  • 1.帰無仮説を棄却できた=差があると判定されたが、実際には差がなかったミス =表のイ
  • 2.帰無仮説を棄却できなかった=差がないと判定されたが、実際には差があるミス =表のウ
  • 研究者は普通「差がある」ことを目指して研究しているので、「1」のミスを犯しやすい
  • よって、無理やり差があるように判定してしまうミスを「第一種過誤」とした。
  • 本当は差があるのに、差を見いだせなかったミスは「第二種過誤」で、実際はあまり起こらない。

全然違いますが例え話

これは統計の話で、この例え話は全然当てはまらないのですが、STAP細胞がある、として証明しようとして、普通の実験データをいいように解釈したり、実験操作をついうっかり差が出るような感じにしてしまって、「STAP現象は存在する!」という発表をしてしまうことが、どこかこの「第一種過誤」と類比的に思えてなりません。一生懸命に取り組むとトランス状態になって、客観的な視点を失うことは誰にでもあることだと思います。

「あわてんぼうのα、ぼんやりβ」

ネット上で、このような覚え方を見つけました。「第一種過誤」を「αエラー」ともいうのですが、「α」をあわてんぼうの「あ」とかけて、あわてんぼうで、本当はない、2集団の差異をあるように判定してしまう。という論理です。

一方「第二種過誤」は「βエラー」ともいいますが、「ベーター」をぼんやりとかけて、ぼんやりのβとしています。こちらも、ぼんやりしていて、本当はあるはずの貴重な2集団の差異!を見逃してしまう様をいい現しています。秀逸な覚え方だと思いました。

  • 第一種の過誤:αエラーとも言う。有意差がないのに、あるとしてしまう過誤。
  • 第二種の過誤:βエラーとも言う。有意差があるのに、ないとしてしまう過誤。

αエラ―は、あわてて有意差がないのに、あると判定してしまうこと。
βエラーは、逆に有意差があるのに、ぼんやりしていて見逃してしまうこと。

歯科医師国家試験の統計学

歯科医師国家試験では正直、本当にあっさりしか統計的な知識を問われません。上記の第一種過誤と第二種過誤は結局削除になってしまいましたし、実績としては、

  • 平均値、中央値、最頻値、標準偏差、累積度数分布などの基本用語
  • 標本の抽出の仕方
  • t検定
  • F検定
  • カイ二乗検定
ぐらいしか問われていません。しかも計算する必要もなく、いつ、どのような判定をしたいときにどの検定を使うのか、というのを覚えていればよいだけです。

帰無仮説と対立仮説

あとは、すごく基本的な用語「帰無仮説」と「対立仮説」ぐらいはおさせておきたいです。つまり、統計的にここに差がある!って判定をしたい、証明したいときには、思っているのとは逆の「帰無仮説」をたて、それが確率的にありえないから、「対立仮説」=思っている通りの結果が正しい、という風に証明する。のが作法になってします。同じである!というのを否定する、方が、違います!と証明するよりも楽なんです。

なので、「帰無仮説を棄却」は予想が当たって、嬉しいことです。多くの場合は。

確率的に、あり得ない、というのは有意水準を5%や1%でとります。つまり、A小学校=フッ化物洗口ありの生徒のう蝕増加数とB小学校=フッ素なしのう蝕増加数に差がない!と計算してみて、それが5%でしかなりたたない。と証明すると、それは差があるんじゃない?ということになります。だって20回に1回しか差がない!というふうに結果がでないんだから。

おえておくべき検定法

1.t検定

  • 母平均の差の検定。
  • 2集団の平均値が同じくらいかどうか。
  • DMFT指数(1人平均う蝕数)が地域間でさがあるか、など

2.F検定

  • 2つの母分散が等しいかどうか
  • 2つの集団のばらつき具合が同じくらいかどうか
  • 分散!とくればF検定!と覚えましょう

3.χ2検定(カイ二乗検定)

  • A|独立性の検定
  • B|適合度の検定=期待値が実際の値と適合しているか

を確かめる時に使います。

2変数についてのクロス集計表(2✕2の表)に基づき、2変数間に関連があるのかどうかを検定します。薬を飲んだ、飲まない、と副作用がでた、でない、の表を作って、そこに差があるのかどうか、関係を調べたりします。

今回は以上です。

統計学おすすめの本

完全独習 統計学入門  小島 寛之 ★★★

統計学は大学院行く人は早くから基本的なところは理解しておいたほうがよいです。実験では必ずと行っていいほど使います。実験のデザインやそもそもの発想のところにも関わってくるので、興味のある人は勉強しましょう。こちらは非常にわかりやすく、本当に1人で勉強できる感じでした。

マンガでわかる統計学 高橋 信 ★★☆

統計学を専門としてない人で、一般人とか経営者として、教養の範疇で統計を知りたい人向け。大学・大学院レベルの教養としてもよいでしょう。大学院で専門にやる人には足りないと思います。

漫画でわかりやすく解説してあります。凄くイメージしやすいです!歯科医師国家試験でも問われる統計の基本的な内容を丸暗記してしまっていて、イメージだけでもつかめるようになりたい!という人にもぴったりです!

シグナル伝達と受容体

シグナル伝達と受容体

シグナル伝達のカスケードの種類とそれを開始する受容体との組み合わせは本当に面倒です。時々国家試験でも問われるのでここはゴロや簡単なイメージで乗り切りたいところです。

面倒なのはGタンパク共役型の受容体が種類多く、アドレナリン系の受容体、ムスカリン系の受容体と組み合わせが複雑に絡み合っています。以下のように整理して覚えましょう。

161005 193625 1
「AC,cAMP系は全てベタ」
1|Gs→AC(アデニル酸シクラーゼ)→cAMP→PKA
  • β1〜3(アドレナリンβ1〜3受容体)
「MAMAにっこり抑制」
2|Gi→Gk、ACの抑制
  • α2(アドレナリンα2受容体)
  • M2(ムスカリン性アセチルコリン受容体)
「MAMA奇数にQuestion?」
3|Gq→PLC→IP3+DG、PKC
  • α1(アドレナリンα1受容体)
  • M1,3,5(ムスカリン性アセチルコリン受容体)
※GkタンパクはM2のみでα2はないので、注意しましょう。

科目を横断しての理解が大切

ゴロとは関係ないのですが、このカスケードでPLCが分解するPIP2が細胞膜のリン脂質の腕をちょん切って、その部品をシグナル伝達に使っている、というのは面白くて本当に好きなところです。シグナル伝達に必要な物質をDNAから合成するのでなく、自分の膜の物質を切って使うってなんかアジア的というか人間らしい感じがして好きです。同じようなことがアラキドン酸カスケードでもでてきますよね。炎症の要のサイトカインPGE2の元々の材料を辿っていくと細胞膜のリン脂質で、それがPLA2(ホスホリパーゼA2)というPLCの親戚のような酵素が担っている。このあたりのつながりを自分で紐解いていくのが基礎系の勉強の重要なポイントというか、生理、生化学、薬理を横にダイナミックにつなげていけて知識がより強固なものになり無味乾燥なものから論理的に組み上がっていって強度がでてくるあたりだと思います。
Gタンパク

おすすめの参考書

【基礎系最強】

人体の正常構造と機能 ★★★★★★★

本当にすごい本だと思います。解剖、組織、生理、生化の各分野を横断して、人体の仕組みをわかりやすく解説してあります。基礎系で、躓いたときにはまずこの本を開いています。

最新の第三版では、同じ価格で電子書籍もついてくる!という超オトクな特典がついています。これはもう買うしかないですね。電子書籍ならスマホやタブレットで文字検索して一発で見たいページに飛べますからね。もう参考書としては最強だと思います。

特に「絵」と「図」が秀逸で、イメージしにくいところをかなりわかりやすくシンプルな表現をしています。本当にこの本がなかったら、分野別でバラバラのままだった知識が沢山あり、その多くがこの本を読むことでまとめあげられました。

シンプルな言葉と絵で構成されているので、わかりやすい分、足りないところがありますが、まずはこれで大きな流れをつかむことが、非常に重要です。その後細かいところ、肉付けしていくのが効率的です。

基礎で言うなら、この本と「Essential細胞生物学」が2大名著だと思います。2万弱で少し買うのに躊躇しますが、マストバイ!のおすすめの一冊です!一度図書館で確認してみてください!

【薬理学】

ハーバード大学講義テキスト 臨床薬理学 ★★★★

この本がなければ複雑な薬理学を整理して理解することは不可能だったと思います。今回の図もこの参考書のものを参考にシンプルにまとめたものです。イラストがわかりやすくシンプルで薬や受容体との関係など直感的に掴めますし、文章・翻訳も自然な翻訳でぐいぐい読み進められます。アセチルコリン受容体とコリンエステラーゼやアドレナリン受容体など歯科でも必須のところをかなりわかりやすく説明されています。 ハーバード大学の医学生たちがまとめたものが元になっているようです。臨床的な応用の話から、薬理の細かい機序まで超絶わかりやすい図と説明で一気に解説されています。 僕はこれの第二版を持っていますが、それでも十分すぎる内容でした。最新のものはフルカラーになったということで、早速新しい物も頃合いを見計って手に入れたいと思っています。

細胞への微生物の「侵入性」と「寄生性」

 

1.細胞非侵入性細菌

  • コレラ
  • ジフテリア

 

2.細胞侵入性細菌=主に消化管上皮に侵入
「赤いヘリで侵入し、赤いヘリで去る」

3.とは違い、血中には入らず、局所にとどまる。

  • 赤痢菌
  • ヘリコバクター・ピロリ
  • サルモネラ

3.通性細胞内寄生性細菌=マクロファージに寄生
「細胞内に入れるかは、リレーで決着」

この分類の「細胞」とは、「マクロファージ」のこと。
マクロファージに寄生し、2.とは違って、血中に入り、全身に広がる

  • リステリア
  • レジオネラ
  • 結核菌
  • チフス

4.偏性細胞内寄生性微生物の覚え方、ゴロ
「寄生して、リッチな暮らし、羨ましい」

  • リケッチア
  • クラミジア
  • ウィルス
  • らい菌

歯科理工|接着性モノマー、S含有モノマーの覚え方、ゴロ

接着性モノマー|リン酸系
「全部、P=リン酸がついています」

  • MDP(パナビアbyクラレ、アロイプライマー)
  • phenyl-P(クリアフィルボンドbyクラレ)

MDPは最強の接着性モノマーです。
酸性モノマーなので、セルフエッチング効果もありますし、
ジルコニアの接着にはMDPを使用します。
他にも、チタン、非貴金属など、あらゆる材料の接着に有効な万能の接着性モノマーです。

 

接着性モノマー|カルボン酸系
「接客中、マックで友達に会えた。ポイント貯めた。」

  • MAC-10(トクソーライトボンド)
  • 4-AETA
  • 4-META(4-META/TBB/MMA系=スーパーボンドbyサンメディカル)

 

貴金属用プライマー(S=イオウがある)
「硫黄臭いババアを待つ、6時まで。でも10時までだった!」

  • 硫黄:硫黄含有貴金属プライマー
  • ばばあVBATDT
  • 待つ6時まで:MTU-6
  • 10時までだった10-MDDT

 

(ババアは温泉にいってたんでしょうねー)

ちなみに、過去問の選択肢によく出てくる、「スズ電析」ですが、
これは、スズのメッキ加工をすることで、メタルプライマーと同じ効果を期待します。
便利なメタルプライマーが発明される前の古い貴金属の表面処理です。
「スズ電析」は貴金属を非貴金属化(卑金属化)する!

笑気と静脈内鎮静法の禁忌、ゴロ

 

笑気の禁忌
「前期の中間、範囲は鼻下点(笑)」

  • 喘息(舌鼓沈下ではなく、気道収縮!)【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
  • 気胸【←閉鎖腔から禁忌】
  • 中耳炎【←閉鎖腔から禁忌】
  • 鼻閉
  • 過換気症候群【←笑気による刺激誘発性から禁忌】
  • てんかん【←笑気による刺激誘発性から禁忌】

 

静脈内鎮静法の禁忌
「無力で顎ない肥満児が、緑の上で静かに眠ってる」

  • 重症筋無力症
  • 小下顎(←舌根沈下)
  • 著しい肥満(←舌根沈下)
  • 緑内障
  • 睡眠時無呼吸症候群(←舌根沈下)

どちらも禁忌

  • 妊婦
  • 精神発達遅滞

感染症の分類(1類〜5類)覚え方、ゴロ

感染症法

1類=えらくまともなペット

  • エボラ
  • ラッサ熱
  • クリミア・ゴンゴ出血熱
  • マールブルグ病
  • 痘瘡
  • 南米出血熱
  • ペスト

 

2類=じさぽけした鳥

  • ジフテリア
  • SARS
  • ポリオ(急性灰白髄炎)
  • 結核
  • 重症急性呼吸器症候群(SARS)/ 中東呼吸器症候群(MERS)
  • 鳥インフルエンザ

 

3類=パチンコでちょう(=O-157)咳

  • パラチフス
  • 腸チフス
  • コレラ
  • O-157(腸管出血性大腸菌)
  • 細菌性赤痢

 

4類=4月に日本で会える、間近
(生き物が媒介している病気)

  • 4類
  • ツツガムシ病
  • 日本脳炎
  • デング熱
  • A,E肝炎ウィルス
  • マラリア
  • ジカ熱

 

 

5類=あさご飯、家でぶどうと梅干し食べてクラクラ
(小児、性病、院内感染で日常的なもの)

  • あさ(麻疹)
  • ご(5類感染症)飯
  • い(インフルエンザ)
  • え(エイズ)
  • ぶどう(MRSA)と
  • 梅(梅毒)
  • 干(B肝)
  • し(C肝)食べて
  • クラクラ(クラミジア)

 

5類=はい!ABC、100までー!

  • インフルエンザ
  • AIDS
  • B肝
  • C肝
  • 百日咳
  • 麻しん
  • MRSA

公衆衛生がみえる 医療情報科学研究所 より(表を一部改変)

ポイント

  • 1類と2類:強制的に「入院」
  • 1類と2類と3類「就業制限」特に3類は食中毒などお腹壊し系なので重要
  • 1類と2類と3類と4類「対物措置」感染が疑われる場所やものを消毒したりします
  • 届け出は、基本的に1-5類全て必要(まず保健所→都道府県知事へ)
  • 1〜4類は診断後直ちに届け出が必要。5類は1週間後とか、翌週とかでよい
  • 「学校感染症の1類」は上記「感染症法の1類+2類(結核を除く)」である

 

衛生学おすすめの本

公衆衛生がみえる ★★★

医科では有名な「病気がみえる」シリーズの「公衆衛生」の本です。医科系の本は、全国で勉強している人の数も関わっている人も多いので、参考書なども質の高いものが多いです。公衆衛生、衛生学分野ではおそらくもっとも多くの学生によまれている本の1つでしょう。社会保障、医療保険、介護保険、感染症、食品系、疫学、医療法、健康増進法、廃棄物、環境問題、すべてこの一冊で片がつくと思います!

何より図やイラストがわかりやすいです。社会保障制度や国家予算、介護制度など結構覚えること多く、複雑で頭がこんがらがってしまうところこの本では、図や割りきった説明でとりあえずの要点を理解することが出来ます。一から読み進めるのではなく「あれってどんな法律だっけ?」みたいな時に辞書的に開いて使っています。

まずこの本にのっているものはこちらで勉強して、歯科系に特化した口腔清掃指標だったり、フッ化物だったりは載っていないので、そのあたりはは授業プリントや正書で補って使っています。

丸暗記しなくてよい!石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤の覚え方

石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤をいつも忘れてしまう。

石膏の硬化促進剤と硬化遅延剤を覚える必要がありますよね。いつも、ただの暗記になってしまって、どれだっけ?って覚えてから数カ月後に忘れてしまっています。ここでは、こじけ的に理由をつけて、暗記しなくてもその物質が硬化を促進させるのか、遅延させるのか、わかるような、簡単な見分け方を説明したいと思います。

 

石膏の硬化反応

まずは、石膏の硬化反応を復習したいと思います。簡単にいうと、石膏の結晶が溶け出し、溶液内が、石膏のイオンで飽和してくると、なぜか、別の形として結晶としてでてくるんでしたね。結晶ができると、また、飽和じゃなくるので、さらに元の石膏が解けて、また過飽和になって、析出して、、、というのが永遠繰り返していくのが、石膏の硬化です。ポイントは、溶液内が石膏のイオン(カルシウムイオンと硫酸イオン)で、いっつも過飽和状態になってれば、加速度的に硬化が進んで行くことになります。

硬化の促進と遅延

簡単にいうと硬化促進剤は、イオンとして溶け出ていくものです。しかも、石膏のイオンにすごく似ているやつらです。これらが石膏イオンのようにふるまってどんどん溶液にとけていくことで、肝心の石膏のイオンが過飽和状態になりやすくしていきます。逆に硬化遅延剤は、大きい分子で邪魔になりそうなやつらです。

硬化促進剤

硬化促進剤は、遅延剤に比べて、かなり小さい分子で、イオンになる。しかも石膏(CaSO4)にイオンになった時サイズ感が似ている物が多いです。例えば硫酸カリウム(K2SO4)はカリウムイオンと硫酸イオンになるんですが、これらが擬似的にニセの石膏イオンとして振る舞うことで、石膏イオン(硫酸イオン+カルシウムイオン)が過飽和しやすくなり、どんどん硬化が進んでいきます。スラリー液は、そのまま飽和を助長させちゃうので、簡単ですね。

促進剤の例(名前から化学式簡単にかける):
  • 塩=塩化ナトリウム=NaCl
  • 硫酸カリウム=K2SO4(石膏は硫酸カルシウムなので似てますね)
  • スラリー液(石膏の粉を溶かした液です。硫酸カルシウムです)=石膏泥

 

硬化遅延剤

硬化遅延剤は、促進剤に比べて、かなり大きい分子です。化学式がごついやつらです。物理的に邪魔になったり、カルシウムイオンを消費したりして、硬化を遅くさせます。単純なイメージで、「邪魔になる」です。

遅延剤の例(大きな分子で化学式が書けない、、大きくて邪魔しそう):
  • ホウ砂=Na2B4O5(OH)4
  • クエン酸なんとか=C6H5O7(生化学のクエン酸回路でお馴染み、Cが6つもありますね!)
  • 血液(赤血球とかポルフィリン環あったり、結構ごついです)

 

歯科理工学、お薦めの一冊

歯科理工学は以下の本がすごくわかりやすいです。
読んだことない人はすぐ買って読むことをおすすめします。
説明が上手で、すごくイメージしやすいです。

 

他の本もこちらの記事で紹介しています。
http://www.kokushi.space/?p=10

放射線の単位の覚え方

放射線の単位のゴロの紹介です。

クールなショーで、グレイが九州を通過すると熱かったので、どうか事故しないようにシートベルトをしてください。

 

クール(C/kg)ショウ(照射線量)
グレイ(Gy)九州(吸収線量)を通過すると熱(熱量)かったので、
どうか(等価線量)事故(実効線量)しないように
シートベルト(Sv)をしてください。

他に、
放射能=Bq
放射線のエネルギー=eV

がありますが、これらはすぐ思い出せるので、ゴロには含まれていません。

歯学部生的、検査基準値の覚え方、ゴロ

国家試験突破のためには様々な検査値・正常値を覚えなければいけません。
109回の国家試験ではなんと「性差のない検査値はどれか?」なんて聞かれました。

検査値、性差まで覚えるに至っていませんが、基本的な数値は把握しています。
僕の場合は、ネット上でゴロなど集めたり、自分で考えたりして、
以下に記載したように覚えています。

 

特にこのサイトの方には、
https://pctrouble.net/network/wlan_channel.html
たくさん採用させてもらって本当に助かっています!
マジ天才!
(パクりすぎで、すいません。問題あればすぐ削除します。ご連絡ください。m(_ _)m)
やはり勉強の大原則「医科系と共通する部分は医科系の情報をまず掘ること」
は、ここでも当てはまりますね。

 

以下は自分が使っている検査正常値を覚えるためのゴロです。
歯科医師国家試験の出題基準をほぼほぼ網羅してします。
(いくつかないものもあります、ごめんなさい。)
それでは始めます。

 

☆赤血球(RBC)の基準値 |400万~500万/mm3
「赤字なら閉まれ!困れ!」

赤字→赤血球
閉まれ→400万/μl
困れ→500万/μl

 

☆血小板(Plt)の基準値| 15万~40万/μl
「決勝は行こう、島へ。」

決勝→血小板
行こう→15万/μl
島へ→40万/μl

 

☆白血球数(WBC)の基準値 |4000~9000/mm3
「白組は予選から苦戦」

白組→白血球
予選→4000/mm3
苦戦→9000/mm3

 

赤血球、白血球、血小板の3つは、位が1つずつ違っていると覚える。
つまり、

赤血球=100万の位

血小板=10万の位

白血球=1万の位(より少し少ない…)

 

「年収ー月収ー日給」とおぼえても良い

赤血球は年収:400〜500万
血小板は月収:15-40万
白血球は日給:4000〜9000

 

 

☆ヘモグロビン(Hb)の基準値| 14~18g/dl
「ヘモは石と岩でできている」

ヘモ→ヘモグロビン
→14g/dl
→18g/dl

☆ヘマトクリット(Ht)
だいたい50%以下ぐらい。
女性だと45%いかないぐらい。

赤血球系の検査値は男女で性差があります。
女性→貧血になりやすい、
というイメージで覚えています。
(女性の方、すいません。)
逆に白血球系、血小板などは性差ありません。

 

☆好酸球の基準値 |3%
「好3球」

3→3%

☆好塩基球の基準値| 1%
「一円玉」

→1%
→好塩基球

☆単球の基準値 |5%
「単語」

→単球
→5%

「SpO2」と「PaO2」はどちらも「100」近くが正常。
ただ、異常値が違う。下の限界の厳しさが違う。
SpO2(経皮的動脈血酸素飽和度) 100〜96%が正常で、95%ですでに呼吸不全の疑い!
(テストで95点取れたら結構なものなのになー)

PaO2(動脈血酸素飽和度)
100〜80mmHgが正常。60%以下で呼吸不全!
(PaO2の方は大学の赤点の基準と同じぐらいですね。)

 

☆PaO2の基準値 |80mmHg~100mmHg
「パオパオはまる100%」

パオパオ→PaO2
はまる→80mmHg
100%→100mmHg

☆PaCO2の基準値 |35mmHg~45mmHg
「パコパコ産後に仕事する」


パコパコ
→PaCO2
産後→35mmHg
仕事→45mmHg

PaCO2の2倍がだいたいPaO2の値!と覚える!

 

☆赤沈の基準値 |男性2~10mm / 1時間、女性3〜15mm / 1時間
「ニート、最高!」

ニート→2〜10
最高→3〜15

 

☆総蛋白(TP)の基準値 |6.5~8.0g/dl
「トランポリンは向こうでやれ」

トランポリン→TP
向こう→6.5g/dl
やれ→8.0g/dl

 

☆アルブミン(Alb)の基準値 |4~5g/dl
「アルブミンおしっこ」

おしっこ→4〜5g/dl

低アルブミン血症の原因
・肝障害(肝臓がアルブミンを合成)
・糸球体の障害(尿への漏出)
・栄養障害がある

 

直接ビリルビン

  • 肝臓内のグルクロン酸抱合されたやつ。水溶性。黄色い。黄疸の原因
  • 正常値:0.4mg/L 以下

間接ビリルビン

  • 血中でアルブミンに結合しているもの。不溶性。
  • 正常値:0.8mg/L 以下

 

「ビビって、おしっこもらしたのが、間接的に親に知れる。」

直接ビリルビン(おしっこ)0.4mg/L 以下
間接ビリルビン(親)0.8mg/L 以下

 

 

☆血中尿素窒素(BUN)の正常値|8~20mg/dL
「ブンブンはにわ」

ブンブン→BUN
はにわ→8~20mg/dL
※尿素は蛋白質の代謝産物で、腎機能が低下すると体外に排泄されず、血中尿素窒素が上昇する。

☆血清クレアチニン(Cr)の基準値
「いい(1.1)おっぱい(0.8)をくれ(クレアチニン)」

→1.1mg/dL
→0.8mg/dL

【クレアチニンとは?】
クレアチニンは筋収縮に必要なクレアチンの代謝産物で、腎機能が低下すると体外に排泄されず、血清クレアチニンが上昇する。
ちなみに「クレアチンキナーゼ(CK or CPK)」という検査値もあってこちらは値は覚えなくてよい決まりになっていますが、クレアチニンとクレアチンキナーゼの違いは知っておく必要があります。 クレアチニンは化学式C4H7N3Oで表すことができる有機化合物ですが、クレアチンキナーゼ(CK)はリン酸化をおこなう酵素(タンパク質)です。

 

☆尿酸(UA)の基準値|7.0mg/dl以下
「尿酸内科(7以下)」

内科→ 7.0mg/dl以下

尿酸(Uric acid)の高値は痛風の原因 尿酸の結晶が関節に貯まる。
http://www.kounandai-clinic.net/image/gst_09.jpg
痛そう…

 

☆総コレステロール(T.chol)の基準値
「いつまで強まるコレステロール」

いつまで→120mg/dl~
強まる→240mg/dl

☆トリグリセリド(TG)の基準値| 50mg/dl~150mg/dl
「死亡は困る、一番困る。」

死亡→中性脂肪
こまる→50mg/dl~
一番困る→150mg/dl

☆HDLとLDLの基準値
「高い島で、低い一生。」

高い→HDL(高比重リポタンパクコレステロール)
→40mg/dl以上
低い→LDL(低比重リポタンパクコレステロール)
一生→140mg/dl未満

☆空腹時血糖の基準値| 70~110mg/dl
「セブンイレブン血糖値」

セブン→70mg/dl
イレブン→110mg/dl

TG、HDL、血圧、血糖値あたりは、 メタボ検診の基準値でもあるのですが、 異常の基準が少し違うので、非常にややこしいです。 あくまでメタボ判定なので、厳しめの判断基準になっているあたりややこしい。 メタボ検診は法律で定められているのできちんと覚えないとやばそうです。 (高齢者医療確保法—特定健康診査)僕は50 40 30 20 10 と覚えています。つまり、 150mg/dl以上=TG 異常 40mg/dl未満=HDL 異常 130mmHg以上=収縮期血圧 異常 (20は欠番で)85mmHg以上=拡張期血圧 異常 110mg/dl以上=血糖値 異常メタボ検診の値は厳密に覚えましょう。 あと、必須項目の腹囲(男:85cm 、女:90cm)も忘れずに。

 

☆ナトリウム(Na+)
「一緒(140mM)にな(Na)ろうね!」

 

☆カリウム(K+)
「死(4mM)刑(K)!」

 

☆血清カルシウム(Ca)の基準値
「歯ごとカルシウム」

歯ご→8.5 mg/dl~
→10.0 mg/dl

 

☆鉄(Fe)の基準値|男 70μg/dl〜、女 45μg/dl〜
「徹底的に、オナれ、シコれ」

徹底的(Fe)
オナれ→70μg/dl〜
シコれ→45μg/dl〜

 

↓ 検査値はこの本がおすすめです