抗真菌薬のゴロ
「ミカのアナにトリコ。フルチンでナゾール」
- ミカファンギン(βグルカン=細胞壁、合成阻害)
- アムホテリシンB(ポリエン系、細胞膜を破壊)
- ナイスタチン(ポリエン系、細胞膜を破壊)
- トリコマイシン(ポリエン系、細胞膜を破壊)
- フルシトシン(DNA合成阻害)
- アゾール系=ミコナゾール、フルコナゾール(エルゴステロール=細胞膜、合成阻害)
Streptococcusとα、β、γ溶血についてまとめました。
S.pyogenesの特徴
- 菌表面のリポタイコ酸:上皮付着性
- 菌表面のMタンパク:抗食菌作用
- 溶血毒(ヘモリジン):ストレプトリジンOとS(ASO試験はこれに対する抗体を測定する)
- ストレプトキナーゼ:フィブリンを溶解(プラスミノーゲン→プラスミンの反応起こす酵素)→病巣拡大!
- DNase:DNA分解酵素
- ヒアルロニダーゼ
- Dick毒素:猩紅熱の原因の外毒素。急性咽頭炎+全身に紅斑、いちご舌
- 化膿性細菌:S.aureusと並んで、2大 化膿性球菌
- 急性糸球体腎炎、リウマチ熱など急性感染症の続発症を起こす
いずれもミュータンスレンサ球菌=MSB培地で単離可能
不溶性グルカン=ムタン(α1,3結合)を産生
めっちゃ凶暴な感じのミュータンスレンサ球菌たちが、溶血性では一番おとなしい、って結構意外ですよね。。。。
3.とは違い、血中には入らず、局所にとどまる。
この分類の「細胞」とは、「マクロファージ」のこと。
マクロファージに寄生し、2.とは違って、血中に入り、全身に広がる
石けんには2種類ありますね、普通石けんと逆性石けんです。
後者は消毒剤として、歯科医師国家試験的にはきちんとどの微生物に有効なのか、粘膜に使えるのか、など記憶して置かなければなりません。
ただ、覚えるのではなく、それぞれどんな特徴を持ったものなのか、簡単に知っておくと記憶の定着が良いです。
一般的に石けんと言えば、油脂から作られた
界面活性剤(主に脂肪酸ナトリウムや脂肪酸カリウム)で
油汚れを落としたり、細菌の細胞膜を破壊したりする。
洗浄力が強い!けど殺菌力はすごく弱い。
シャンプーで洗うと、汚れが落ちるが、
髪の毛が陰イオンに帯電するので、ごわついたりする
そこで逆性石けん(リンス)を使うと、陽イオンにより、
中和できてサラサラになる。
逆性石鹸は界面活性作用が低いため、洗浄力では劣るものの、強力な殺菌作用を持つ。
細菌表面は陰イオンにチャージしてるので、逆性石けん(陽イオン)がくっついて殺菌できる。
しかもその殺菌能力に持続性がある。
殺菌力は強力だが、洗浄力がないので、汚れを落とすことはできない。
=塩化ベンゼトニウム
=ヂアミトール、ネオステリングリーン(粘膜OK)
また、似たものとして、同レベルの消毒薬にクロルヘキシジンもありましたね。
こちらは粘膜使用がダメなので、きちんと違いを把握しておきましょう。
商品名と一緒に覚えておくと、実習でやっていたことと紐付けられ感覚的に理解できます。
=コンクール、マスキン(含嗽のみOK、日本では粘膜NG、歯周ポケット消毒NG)

医科では有名な「病気がみえる」シリーズの「公衆衛生」の本です。医科系の本は、全国で勉強している人の数も関わっている人も多いので、参考書なども質の高いものが多いです。公衆衛生、衛生学分野ではおそらくもっとも多くの学生によまれている本の1つでしょう。社会保障、医療保険、介護保険、感染症、食品系、疫学、医療法、健康増進法、廃棄物、環境問題、すべてこの一冊で片がつくと思います!
何より図やイラストがわかりやすいです。社会保障制度や国家予算、介護制度など結構覚えること多く、複雑で頭がこんがらがってしまうところこの本では、図や割りきった説明でとりあえずの要点を理解することが出来ます。一から読み進めるのではなく「あれってどんな法律だっけ?」みたいな時に辞書的に開いて使っています。
まずこの本にのっているものはこちらで勉強して、歯科系に特化した口腔清掃指標だったり、フッ化物だったりは載っていないので、そのあたりはは授業プリントや正書で補って使っています。