今回はターミナルプレーン、近心階段と遠心階段の覚え方です。
ターミナルプレーンは、簡単に言うと、
第二乳臼歯=Eの遠心面が上下、どっちにずれているか、ということです。
その後、6番の萌出の誘導に大きく関わるので、小児の口腔内の重要な所見です。
いつも、近心階段と遠心階段、どっちがどっちか忘れてしましますが、この絵がわかりやすいと思います。
本物の階段を想像することで、こんがらがることがなくなりました。
近心から階段を登っていく=近心階段型
遠心から階段を登っていく=遠心階段型
第二乳臼歯=Eの遠心面がずれてなく、ピッタリの時は、
垂直型
となります。頻度としては、この垂直型が多いです。
犬歯の対咬関係
そして、忘れがちな、犬歯の対咬関係。ターミナルプレーンとあわせて、上下角の咬合がどうなっていくのかを見る重要な所見です。
理想的な6番の萌出
またもっとも理想的な小児の6番の萌出について以下にまとめておきます。
このパターンがもっとも多く、理想的な萌出です。
6が生えてくると、最初は霊長空隙分、前にずれて、6が上下でアングル3級傾向な咬頭対咬頭の関係になります。
その後、345(側方歯群)が生え変わるときに、リーウェイスペース(上顎:1mm、下顎:3mm)の上下の差を利用して、下顎6が更に前方に移動して、アングル1級のかみ合わせとなります。